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ウイルス対策に家庭用漂白剤で自作除菌クリーナー

2020/03/10 06:04 ウェザーニュース

今シーズンはインフルエンザの流行レベルが例年より低く推移しているものの、まだ流行は続いています。何よりも新型コロナウイルスによる感染の拡大が懸念されているなか、厚生労働省では咳エチケットや手洗いなどのほかに、接触感染予防策として手で触れる共有部分(ドアノブ、テーブルなど)を消毒するよう呼び掛けています。

しかし、除菌クリーナーなどの除菌グッズは手に入りにくい状況が続いています。そこで、厚労省も発表している、簡単に自作できる除菌クリーナーの作り方を紹介します。

除菌剤として厚労省がすすめるのは、次亜塩素酸です。これは家庭用に販売されている、ごく一般的な塩素系の漂白剤の主成分です。あとは水に濡れても破れにくいキッチンペーパー(ボロ布でも可)と、水分が蒸発しにくいプラスチックの容器(ウェットティッシュの空き箱またはフタ付きの保存容器)があればOKです。

除菌クリーナーの作り方

厚労省は「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」で「家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%になるように調整してください」とあるので、0.05%溶液をしみ込ませたクリーナーを作ります。

【用意するもの】
・家庭用塩素系漂白剤(主成分が次亜塩素酸ナトリウムのもの)
・水に濡れても破れにくいキッチンペーパー(ボロ布でも可)
・プラスチックの容器
・2Lのペットボトル

【作り方】
(1)次亜塩素酸の入った塩素系漂白剤の製品濃度を確認し、濃度が0.05%の溶液になるよう調整する。製品の濃度が6%の場合(市販品は5~6%が多い)は、2Lのペットボトル1本の水に液をペットボトルのフタ3~4杯を加えて混ぜる。

(2)折りたたんだキッチンペーパーやボロ布を容器に入れ、その上から1を注いだら出来上がり。拭く際には適度に絞って使う。

※手が荒れる可能性があるので、使用する際にはビニール手袋などをしてください。また金属部位に使用した場合は、10分程度たったら水拭きしてください
※製品に記載されている「使用上の注意」をよく読んでから使用してください


東京都感染症情報センターでは、接触感染予防策として以下の場所を対象に家庭内の消毒を呼び掛けています。

【居間、食事部屋】
ドアノブ、窓の取手、照明のスイッチ、テーブル、椅子、電話機、パソコンのキーボード等

【浴室】
水道の蛇口、ドアノブ、窓の取手、照明スイッチ等

【トイレ】
流水レバー、便器のフタ等

除菌クリーナーが入手できなかったら、自作してこれらの箇所を消毒してください。