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新型コロナ流行で中国の大気汚染は低下 日本への流入も減少か

2020/08/04 11:08 ウェザーニュース

新型コロナウイルスの流行が最も大きな武漢を含む、中国湖北省の大気汚染が非常に低下していることがわかりました。

黄砂やPM2.5などの大気汚染物質の監視や予測を主に行っている、ウェザーニュース予報センターの解析によると、湖北省周辺などのCII(Clean aIr Index)は春節が終わった3月に入っても非常に低い水準です。
(CIIはオゾンやPM2.5などの大気汚染物質の少なさを表す指数で、NICT-情報通信研究機構による計算式をもとにウェザーニュースが独自で算出。)
CII:値が高いほど空気がきれいなことを表す
春節前の1月1日は0.6前後(オレンジ色)だったのが、3月1日は0.8前後(水色や青色)になっています。

例年は春節が終わって企業活動が再開すると、大気汚染が悪化しますが、新型コロナウイルスの流行により、再開の遅れや大幅な縮小が継続していることで、二酸化窒素やPM2.5などの大気汚染物質の放出が押さえられていると考えられます。

3月1日の日本と中国を比較すると、武漢周辺と関東平野は大きな違いがなく、どちらも0.8前後。大気汚染物質が少ない状況です。

海洋研究開発機構が2010年のデータを用いて行った研究結果によると、九州や中四国に流入するPM2.5のうち、6割ほどが中国由来と見られます。
中国の大気汚染濃度の低い状況が継続すれば、日本への流入も減る可能性が高いと考えられますので、今後の変化に注目です。

※本データは、NICT(情報通信研究機構)によるPMやオゾンなど複数の大気汚染物質を元にした「キレイな空気指数(CII)」に、ウェザーニュースが独自のデータを加えて算出したものです。

新型コロナウイルスに関して、まだ分からないことが多くありますが、世界で注目されている都市の気象データを閲覧・ダウンロードできるサイトを、予報センターの技術者が作成しました。研究や考察にご活用ください。

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