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この冬は記録的な暖冬 観測史上最高の地点が多数

2020/02/28 18:27 ウェザーニュース

明日で2月が終わります。

この冬は、雪不足や暖かさが話題に上ることが多く、冬らしさを感じる日が少なかったと思っている方も多いと思います。

12月〜2月は多くの地点で観測史上最も高い気温

昨年(2019年)12月から昨日(2020年2月27日)までの平均気温を見ると、各地で平年よりかなり高く、局地的には平年より3℃近く高いところもあるなど、記録的な暖冬になる見通しです。

西日本から東北南部にかけてはほとんどのところで観測史上最も高い気温になる見込みです。

この冬は上空の寒気が流れ込みにくかった

記録的な暖冬となった理由は、偏西風の蛇行が北に偏っていたため上空の寒気が流れ込みにくく、冬型の気圧配置が持続しにくかったことが挙げられます。

2月になってこの状態がやや解消され、一時的に本格的な寒さとなった日もありましたが、この冬をトータルで見ると平年よりかなり暖かくなりました。

春から夏にかけても高温傾向が続く

先日発表になった1か月予報や3か月予報、夏の傾向を予想した暖候期予報によりますと、この先春から夏も気温は平年並みか平年より高い予想になっていて、気温の高い状態は今後もしばらく続く見込みです。

7月〜8月は猛暑のおそれも

特に7月下旬から8月は、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強くなります。チベット高気圧の日本付近への張り出しもやや強くなることが予想されていることから、昨年のような猛烈な暑さとなるかもしれません。
>>この先3か月間の天気傾向

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)-さん