関西では「関東煮」という!?
おでんは漢字では「御田」と書きます。「田」は「田楽(でんがく)」の略で、豊作を祝う歌舞(かぶ、うたまい)の田楽に由来します。
「おでん」は田楽を意味する女房詞(にょうぼうことば)で、室町時代から使われるようになったと考えられます。主に長方形に切った豆腐を串に刺して、練り味噌を塗って焼いた料理が田楽(のちに「おでん」とも)だったのですが、おそらく明治時代から、現代に通じる、汁気の多いおでんも作られるようになりました。
この汁気の多いおでんは東京から始まり、のちに関西に伝わり、汁物のおでんを関西では「関東煮(かんとうに、かんとうだき、かんとだき)」と呼ぶようになりました。
関東煮は大正から昭和にかけての大阪を舞台にした織田作之助の小説『夫婦善哉(めおとぜんざい)』にも登場します。関西では今も、関東風の煮込みおでんを関東煮ということがあります。
「おでん」は田楽を意味する女房詞(にょうぼうことば)で、室町時代から使われるようになったと考えられます。主に長方形に切った豆腐を串に刺して、練り味噌を塗って焼いた料理が田楽(のちに「おでん」とも)だったのですが、おそらく明治時代から、現代に通じる、汁気の多いおでんも作られるようになりました。
この汁気の多いおでんは東京から始まり、のちに関西に伝わり、汁物のおでんを関西では「関東煮(かんとうに、かんとうだき、かんとだき)」と呼ぶようになりました。
関東煮は大正から昭和にかけての大阪を舞台にした織田作之助の小説『夫婦善哉(めおとぜんざい)』にも登場します。関西では今も、関東風の煮込みおでんを関東煮ということがあります。
一番人気のおでんの具材はダイコン!?
そんな歴史を持つおでん。今では、トマト、タマネギ、アボカド、チーズ巾着(きんちゃく)などの変わり種(だね)を楽しむ人も増えています。
とはいえ、多くのアンケートで一番人気を誇る具材はダイコンです。おでんのつゆが染み込んだダイコンの優しい味が、多くの人を引きつけるのでしょう。
ダイコンには消化酵素が豊富に含まれるので、胃もたれや消化不良を起こしているときにもおすすめです。一般的には入れないダイコンの葉をおでんに入れるのもよいでしょう。ダイコンの葉には各種ビタミンやカルシウムも豊富に含まれています。
とはいえ、多くのアンケートで一番人気を誇る具材はダイコンです。おでんのつゆが染み込んだダイコンの優しい味が、多くの人を引きつけるのでしょう。
ダイコンには消化酵素が豊富に含まれるので、胃もたれや消化不良を起こしているときにもおすすめです。一般的には入れないダイコンの葉をおでんに入れるのもよいでしょう。ダイコンの葉には各種ビタミンやカルシウムも豊富に含まれています。
おでんは栄養バランスが優れている
ほかには、卵、ちくわ、はんぺん、こんにゃくなどが人気種の常連です。卵にはタンパク質やビタミンA・B2・E、ちくわやはんぺんにはEPA(エイコサペンタエン酸)やタンパク質、こんにゃくには食物繊維などがたくさん含まれています。
ちなみに「ちくわ」と「ちくわぶ」は似て非なるものです。ちくわの主原料はスケトウダラやホッケ、アジなどの白身魚で、ちくわぶの主原料は小麦粉。ちくわぶもおでんに合いますが、東海以西では、ちくわぶをおでんに入れることはほとんどないようです。
いろいろな食材を楽しめ、栄養バランスがよいのもおでんの優れたところ。2月22日に限らず、ときどきおでんを楽しんでみてはどうでしょうか。
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ちなみに「ちくわ」と「ちくわぶ」は似て非なるものです。ちくわの主原料はスケトウダラやホッケ、アジなどの白身魚で、ちくわぶの主原料は小麦粉。ちくわぶもおでんに合いますが、東海以西では、ちくわぶをおでんに入れることはほとんどないようです。
いろいろな食材を楽しめ、栄養バランスがよいのもおでんの優れたところ。2月22日に限らず、ときどきおでんを楽しんでみてはどうでしょうか。
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参考資料など
『日本の365日を愛おしむ』(本間美加子、東邦出版)、『今日のおでんが元気とキレイを作る!』(鈴木海央、創英社/三省堂書店)、『最新決定版 食材事典』(廣田孝子 監修、学研)、越乃おでん会HP(https://oden222.com/)、一般社団法人 日本記念日協会HP(https://www.kinenbi.gr.jp/)、株式会社紀文食品(https://www.kibun.co.jp/)