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冬の乾燥から肌を守り、うるおいをもたらすツボ2選

2020/02/18 09:56 ウェザーニュース

乾燥は肌の天敵です。肌荒れ、シワ、たるみ、くすみの原因となります。冬はどうしても乾燥が進み、気づかぬうちに肌のダメージが蓄積しますが、「腎脂」(じんし)を分泌させれば、肌にハリとツヤ、そして若返りをもたらすと源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸郁保先生が指摘します。

肌は健康のバロメーター

「肌は全身の健康状態を現すバロメーターです。肌の調子が悪いときは、身体が不調だったり、どこかに病気が隠れていることが多いので、日常的に肌の状態をチェックしケアしていきたいものです。健康な肌とは『温かみ(温暖)』と『うるおい・ツヤ(潤沢)』がある状態です」(瀬戸先生)

うるおいが足りないときは『腎』を刺激するとよいといいます。

「肌のうるおいが足りないときに必要なのは『腎脂(じんし)』です。『脂』といってもネットリしたオイリーなものではなく、しっとりしたうるおいをもたらすもの。これが十分に分泌していれば、皮膚をほどよく保湿して、肌の老化の防いでくれます。

腎脂の分泌は五臓六腑の中で『腎』が担っています。『腎』は生命力の源である『精』を貯蔵しており、腎が弱ると皮膚に限らず老化現象が進みます」(瀬戸先生)

肌をうるおす腎脂を分泌させるツボ

ツボを刺激することで、「腎脂」の分泌を促すことができるようです。腎を刺激するツボを2つ教えてもらいました。

【気海(きかい)】
「文字通り、『腎から出る気の海』となるツボです。温めると刺激されるので、暖かいお湯(50℃前後)を入れたペットボトルの底でこの部位を温めると良いでしょう。おヘソから指二本分、下のあたりになります」(瀬戸先生)

【太谿(たいけい)】
「太谿は『腎の力をつけて若さを保つツボ』として知られています。腎につながり、腎の気の原点・基本になります。腎脂を分泌するだけでなく、腎を元気にするので、その結果としてシミや冷え予防のツボとして利用することがあります。内くるぶしとアキレス腱との間にあり、つま先をピーンと伸ばしたときにへこむところです。このツボを左右しっかり押してください」(瀬戸先生)

肌を潤すためには、日常的な肌のお手入れだけでなく、ツボを刺激して腎脂の分泌を促し、身体の内側から若返りを図ることも大切です。乾燥する冬こそ腎脂の効果を実感できるので、ぜひ試していただきたいものです。