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【桜開花予想2020】東京・高知・福岡で3/20の予想 九州南部は暖冬で開花遅れる見込み

ウェザーニュース 第二回桜開花予想

2020/02/13 11:56 ウェザーニュース

■開花予想のポイント ■

・3/20に東京、高知、福岡から開花
・九州南部は暖冬の影響で開花遅れる

今年の桜の季節にむけて、ウェザーニュースでは「第二回桜開花予想」を発表します。
過去16年間に「さくらプロジェクト」参加者から寄せられた200万通以上の桜リポートと気象予測をもとに算出。お花見旅行などの計画にお役立てください。

3/20に東京、高知、福岡から開花スタート

全国の主な名所の桜開花予想
今年のソメイヨシノの開花は、ほぼ全国的に例年並みで、2019年と同時期になる予想です。
西日本・東日本では暖冬による休眠打破の遅れが心配されましたが、度々訪れた寒気の影響で、九州南部を除いた広範囲で休眠打破は行われているとみています。

3月20日に東京、高知、福岡から開花がスタートし、21日に横浜、名古屋が続きます。3月末までには西日本・東日本の広範囲で開花し、4月上旬に北陸や長野、東北南部でも咲き始める予想です。北海道へは4月下旬に桜開花前線が上陸し、全国で最も開花が遅い釧路方面では5月上旬に開花を迎える予想です。

西日本・東日本では2月後半から3月の気温は平年並〜高い予想で、桜のつぼみは順調に生長していく見込みです。特に、3月後半からは晴れる日が多く、日差しの暖かさがつぼみの生長を後押しします。
北日本では、3月前半まで低気圧や寒気の影響を受けやすく、寒い日が多くなりますが、3月後半からは天気が周期変化するようになり、日本海側でも晴れる日が増えてきます。3月・4月の気温は平年並〜高い予想で、つぼみの生長が進みそうです。

九州南部は暖冬の影響で開花遅れる可能性

桜の花芽(生長すると花になる芽)は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠して一旦生長が止まります。 その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされると、低温によって花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて再び生長を始めます。桜の開花には、春の暖かさだけではなく、冬の寒さも必要です。

今冬は日本列島への寒気の南下が弱く、全国的に暖冬傾向となっています。この影響で、気温が平年よりもやや高くなった九州南部ではつぼみの休眠打破が遅れている可能性があると考え、例年よりもやや遅い開花を迎えそうです。

前回(1/15)発表との相違点

前回の発表から、東北〜九州北部の一部で開花が2〜4日早くなると予想を変更しました。その理由は以下の2点になります。

(1) 西日本・東日本では休眠打破の遅れを考慮していましたが、寒気が流れ込むタイミングがあり大丈夫だったこと
(2) 東北では開花時期の気温が平年よりやや高くなる予想で、つぼみの生長が順調に進むと考えられるため

関東南部では3月末に満開を迎え、西日本・東日本の広範囲で4月上旬には満開の桜を楽しめそうです。桜の季節が待ち遠しいですね。
>>ウェザーニュース桜情報