オホーツク海を南下し北海道に到着
網走では一昨日の9日(日)に、海岸から目視で流氷が確認できた最初の日である「流氷初日」を観測していました。その後、冬型気圧配置に伴って北寄りの風が強く吹いたため、わずか2日で岸にまで流氷が到達したと考えられます。
流氷初日から2日で流氷接岸となったのは、2001年以来19年ぶりのことです。
流氷初日から2日で流氷接岸となったのは、2001年以来19年ぶりのことです。
流氷はアムール川の河口付近からやってくる
オホーツク海の流氷は、ロシアと中国の国境を流れるアムール川の河口付近で生まれたものが、北風や海流に押されて南へ運ばれてくるものです。
オホーツク海に大量の淡水を供給するアムール川の河口近くでは、水深50mくらいまで海水の塩分濃度が低くなるといいます。海水は塩分濃度が低くなると凍りやすくなるため、シベリアの大地から吹きつける冷たい風によって表面が凍り、だんだんと流氷が形成されるのです。