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【暖冬異変】冬でもゴキブリが出没!? 増える前の打つ手とは

2020/02/12 05:52 ウェザーニュース

暖冬の影響でしょうか、いつもは冬になるとゴキブリをあまり見ませんが、この冬はゴキブリを見たという人が少なくありません。
ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、北日本や北陸、甲信などの寒い地域は見た人は多くても3%ほどですが、関東や東海、西日本では8%を超えています(2月6〜7日実施、7813人回答)。
トイレに行こうと電気をつけた途端、はい回っているゴキブリと遭遇してしまった……、ゾッとする光景ですが、冬のゴキブリは動きが鈍く、退治するチャンスなのです。

ゴキブリ用殺虫剤の売上が前年比20%増

「家の機密性が高まっていることもあって、冬でも家にゴキブリが出るという声をよく聞きます。今冬は暖冬の影響もあって見かけることが増えているようで、ゴキブリ用殺虫剤の売上が昨年比で120%となっております」というのは、アース製薬マーケティング部のシニアブランドマネージャーの渡辺優一さんです。

冬に出没するゴキブリはどこに潜んでいるのでしょうか。

「一般家庭で主に見られるのはクロゴキブリという種類ですが、暗くて暖かく、湿気が多くて狭い場所を好むので、キッチン周りに隠れていることが多いです。そのほかにも、水周りや電化製品の中にいることもあります」(渡辺さん)

電化製品では、冷蔵庫のモーター周辺が暖かいので、冬の間はそこに巣をつくっていることもあるそうです。

姿を見かけたら退治のチャンス

冷蔵庫のモーター周辺に潜んでいることも!?
今の時期でもゴキブリを退治できるのでしょうか。

「ゴキブリは増える前に対策を取ることが大切で、活動が本格的に始まる前に退治しておけば大量発生を抑えることにつながると思われます。一度やるだけでなく定期的に繰り返すことをオススメします」(渡辺さん)

クロゴキブリは一生に15〜20回卵鞘(らんしょう=中に22〜28個の卵が入っている)を産卵するので、暖かくなって繁殖を始めると爆発的に繁殖します。では、具体的にはどんな殺虫剤を使ったらよいのでしょうか。

「すでにゴキブリがたくさんいるようなら、部屋中まるごと退治できる『くん煙剤』の使用が効果的です。しかし、今の時期は『毒餌剤(どくじざい)』の使用が効果的です。匂いにつられて餌を食べると死ぬのですが、その体や糞を食べたゴキブリも死ぬので巣を丸ごと退治できます」(渡辺さん)

個体数がそれほど多くないうちに退治すると大量発生を抑えられます。家の中でゴキブリを見たら、退治する絶好のチャンスなのです。