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暖冬で花粉の飛散が早まる 東京など関東は2月中旬からピークへ

ウェザーニュース花粉飛散傾向【2020.2.6発表】

2020/02/07 10:32 ウェザーニュース

ウェザーニュースでは、6日までに東京など1都21県で基準(※)を超える花粉飛散が観測されたことなどを受けて、花粉シーズンに突入したことを発表しました。
2020年シーズンの第3回花粉飛散傾向を発表します。事前対策にお役立てください。

■ ポイント ■

・暖冬で飛散が早まる
・関東など2月中旬からスギ花粉ピークへ
・全国的に少なめ、2019年の半分以下の地域も

※基準:独自花粉観測機「ポールンロボ」の3割以上が1日10個以上の花粉を観測

暖冬で飛散が早まる

現在、強い寒気が流れ込んでいますが、2月中旬に日本付近に再び暖かい空気が流れ込み、全国的に気温が上昇する予想です。
暖かさで花粉が飛びやすくなるため、西・東日本の広範囲で花粉シーズンに入り、既に花粉シーズンに入っている関東地方や東海地方、九州北部などで本格的な飛散が始まる可能性があります。また、その後2月下旬にかけて東北地方でも飛散が始まる見込みです。
暖冬の影響で飛散開始・ピークともに平年より早くなる可能性があります。

なお、シーズン開始前から少しずつ花粉が飛び始めており、2月4〜5日に実施した調査では、全国の40%の方が花粉を感じ始めていることがわかりました。(7618人参加)

まだ花粉シーズンに入っていない地域の方も、早めの花粉対策がおすすめです。

関東など2月中旬からスギ花粉ピークへ

通常、花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで花粉の飛散が本格化します。
2月中旬には、西日本と北陸を除く東日本全域でスギ花粉の飛散ピー クを迎えるとみています。北陸や東北でも、2月下旬から3月中旬にかけてスギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。
3月後半になるとスギ花粉の飛散が徐々にピークを越えて、西日本からヒノキ花粉の飛散が増えていきます。
3月中旬から4月中旬にかけて西・東日本を中心にヒノキ花粉の飛散がピークを迎える見込みです。

本州でヒノキ花粉が飛散終了となるのは、例年5月上旬ですが、今年は4月いっぱいが目安とみています。

シラカバ花粉が飛散する北海道の、道南・道央ではゴールデンウィーク前後、道北・道東では5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。

全国的に少なめ、2019年の半分以下の地域も

2020年のスギ・ヒノキの花粉飛散量は、東北の一部で平年を上回る地域があるものの、ほぼ全国的に平年を下回る予想です。

全国平均では平年の85%程度になるとみています。

また、2019年と比べても、花粉の飛散量は北日本の一部を除いたほとんどの地域で少なくなる予想で、2019年の半分以下になる地域もあります。ただし、総飛散量が少なくても、一時的・局地的に大量の花粉が飛散することがあるため、油断せずにしっかりと対策を行ってください。

>>2020年の花粉飛散量は?