facebook line twitter mail

春の息吹を表す3月の異名「弥生」

2020/03/01 06:50 ウェザーニュース

いよいよ3月が始まりました。
3月の異名と言えば「弥生」が最も一般的です。
木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月が短くなり、「弥生(やよい)」となりました。
他の月の異名とは違い、他の説はあまり聞かれないようです。

これ以外にも、季節が春へと向かう時期らしい、華やかな呼び名がいくつもあります。

春の息吹がみなぎる

花月(かげつ)、桜月(さくらづき)、早花咲月(さはなさきつき)、花見月(はなみづき)は、花や桜などの漢字が入っており、柔らかな春を連想させます。

3月3日雛祭りがある月という意味の雛月(ひいなつき)。

春はカイコを孵化させ養蚕を始める時期ということから蚕月(さんげつ)という呼び方もあります。


竹秋(ちくしゅう)という、一見「秋」を思い起こさせる呼び名もあります。
これは、春に竹の葉が黄色く色づき、竹にとっては秋にあたるという意味があるようです。

これからは少しずつ寒さが緩み、外出しやすくなる季節。
呼び方にあるような春の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。

参考資料など

【参考】国立国会図書館 https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s8.html

【写真】ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
野良衛門さん