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緊急地震速報が携帯・スマホに通知される条件は

2020/03/13 02:56 ウェザーニュース

2020年2月1日(土)2時07分頃、関東地方で最大震度4を観測する地震がありました。この地震による津波の心配はありません。

この地震について、気象庁は緊急地震速報を発表しています。夜中に携帯電話やスマホで緊急地震速報の通知を受け取って驚いた方も多いかと思います。緊急地震速報が鳴る条件を解説します。

緊急地震速報と震度速報の違い

緊急地震速報のしくみ(気象庁HPより)
緊急地震速報は、最初に地震の揺れが観測された直後に各地の揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる仕組みのことです。地震発生を予知しているわけではないため、震源に近いところでは速報が間に合いませんが、震源から離れた場所では強い揺れが到達する前に身構えることが可能になります。ただ、あくまで予測であるため、誤差が生じます。

一方、震度速報は地震の発生から約1分半後に発表される情報で、実際に観測された震度の情報を示しています。一般に地震情報と呼ばれるのは、この震度速報以降に発表される各情報のことをさします。

最大予測震度が5弱以上の場合に発表

緊急地震速報(警報)の発表状況
携帯電話やスマホに緊急地震速報の通知が出るのは、エリアメールや緊急速報メールという、携帯電話会社(通信キャリア)のサービスです。気象庁が緊急地震速報(警報)を発表した地域内にある端末に向けて、一斉に通知が発信されます。

緊急地震速報(警報)の発表される条件は、「最大震度が5弱以上と予想される地震」において、「震度4以上が予想される地域」が発表されることになっています。(他にも詳細条件あり)
当時に実際に観測された震度の情報
当時の地震では、
 茨城県南部、千葉県北西部では震度5弱程度以上
 埼玉県南部、東京都23区、茨城県北部、埼玉県北部、栃木県南部、千葉県北東部では震度4程度以上
の揺れが予想されたため、これらの地域で携帯やスマホが鳴動したというわけです。

実際観測された震度は、最大で震度4でした。

もう一種類の緊急地震速報

携帯電話会社が発信するエリアメールや緊急速報メールとは別に、緊急地震速報の通知を受け取るサービスもあります。ウェザーニュースでもPC向け、スマホ向けに専用のアプリを提供しているほか、緊急地震速報利用者協議会のサイトから各事業者のサービスを確認可能です。

これらは気象庁が発表する緊急地震速報(予報)という情報を元にしています。緊急地震速報(警報)の基準よりも小さい揺れであっても発表され、より詳細な情報を確認することが可能ですが、1つの地震について精度の低いうちから数回(5~10回程度)情報が更新されるなど、利用に際してはその特性の理解が必要といえます。

ウェザーニュースの緊急地震速報については、スマートフォン向けは「地震津波の会」アプリを、PC向けは「The Last 10-Second」アプリをご利用ください。