例え話をすると納得しやすい
「『どうして冬は吐く息が白くなるの?』と質問する子は好奇心が旺盛です。吐く息が白くなるのに、いつ気づいたか尋ねてみましょう。『寒かった日の朝、外に出たら吐く息が白くなったの』などと答えたら、次のように説明してみてください。
『やかんでお湯を沸かすとき、沸騰したら白い湯気が出るよね。やかんの口から吹き出したお湯の水蒸気は透明で目に見えないけれど、急に冷やされると水蒸気が小さな水滴になって白く見えるんだよ。人が吐く息はやかんのお湯ほど熱くないけれど、冬の屋外は寒いから急に冷やされて、やかんと同じように水蒸気が小さな小さな水滴になって白く見えるんだよ』
このように例え話を持ち出すと、納得してもらいやすいと思います」(山口剛央)
『やかんでお湯を沸かすとき、沸騰したら白い湯気が出るよね。やかんの口から吹き出したお湯の水蒸気は透明で目に見えないけれど、急に冷やされると水蒸気が小さな水滴になって白く見えるんだよ。人が吐く息はやかんのお湯ほど熱くないけれど、冬の屋外は寒いから急に冷やされて、やかんと同じように水蒸気が小さな小さな水滴になって白く見えるんだよ』
このように例え話を持ち出すと、納得してもらいやすいと思います」(山口剛央)
数字をあげると説得力がある
もし、「なぜ透明な水蒸気が冷やされると小さな水滴になるの?」と聞かれたらどう答えれば良いのでしょうか?
「ガラス窓に付着した結露(部屋の空気が冷やされて水滴になった)や水割りグラスの外側に付着した水滴に触ってもらい、『透明な水蒸気が冷やされてできた水滴だよ』と見せると、子どもはより実感しやすいでしょう」(山口剛央)
水蒸気が冷やされると白い水滴になることが分かったら、さらに温度の話をしてあげると良いといいます。
「吐く息の温度は体温とほぼ同じなので36℃。吐く息が白くなる目安は、気温13℃以下といわれているから、口から吐く息が白くなるかどうかで、今は何℃くらいか分かるでしょう。
上級編になると、『雨の日は13℃より気温が高くても吐く息が白くなることがあるけれど、よく晴れた日は13℃より気温が低くても白くならないことがあるんだ』と付け加えましょう」(山口剛央)
飽和水蒸気量(1立方メートルの空間に存在できる水蒸気の質量)は気温により一定ですが、雨の日など空気中の湿度が高いと、そこに吐く息の水蒸気が加わるので水滴ができて白く見えます。しかし、冬の晴れた日は湿度が低いので吐く息の水蒸気が加わっても飽和水蒸気量に達しないことがあるからです。
いかがでしたか。子どもが理解できるように教えるには、自分がよく理解していないと難しいものです。いざ聞かれたときは、子どもが納得できるように説明してあげたいですね。
「ガラス窓に付着した結露(部屋の空気が冷やされて水滴になった)や水割りグラスの外側に付着した水滴に触ってもらい、『透明な水蒸気が冷やされてできた水滴だよ』と見せると、子どもはより実感しやすいでしょう」(山口剛央)
水蒸気が冷やされると白い水滴になることが分かったら、さらに温度の話をしてあげると良いといいます。
「吐く息の温度は体温とほぼ同じなので36℃。吐く息が白くなる目安は、気温13℃以下といわれているから、口から吐く息が白くなるかどうかで、今は何℃くらいか分かるでしょう。
上級編になると、『雨の日は13℃より気温が高くても吐く息が白くなることがあるけれど、よく晴れた日は13℃より気温が低くても白くならないことがあるんだ』と付け加えましょう」(山口剛央)
飽和水蒸気量(1立方メートルの空間に存在できる水蒸気の質量)は気温により一定ですが、雨の日など空気中の湿度が高いと、そこに吐く息の水蒸気が加わるので水滴ができて白く見えます。しかし、冬の晴れた日は湿度が低いので吐く息の水蒸気が加わっても飽和水蒸気量に達しないことがあるからです。
いかがでしたか。子どもが理解できるように教えるには、自分がよく理解していないと難しいものです。いざ聞かれたときは、子どもが納得できるように説明してあげたいですね。