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インフルエンザの看護で感染しないための7つのポイント

2020/01/28 11:43 ウェザーニュース

新型コロナウイルスが話題になっていますが、インフルエンザも怖い季節です。

家族などを看病する際、自分が感染してしまわないために気をつけるべきことをご紹介します。

インフルエンザの感染経路とは

インフルエンザは、インフルエンザウイルスにより感染する病気です。咳などにより飛んだ飛沫に含まれるウイルスを吸い込んでうつる「飛沫感染」と、感染した人が咳を手で押さえたり、鼻をかんだ後に触れた場所に他の人が触れ、さらにその手で自身の鼻や口に触れることでうつる「接触感染」があります。

インフルエンザウイルスに感染した家族を看護する場合も、この2種類の感染経路を断つよう気をつける必要があります。具体的に注意すべきポイントは以下の7つです。

看護するとき注意すべきポイント

(1)看護する人を決める
なるべく患者さんに接触する人を少なくします。できれば看護する人は、1人にします。

(2)使い捨てマスクや手袋をする
看護をするときは、使い捨てのマスクを着用します。嘔吐物などを処理は、手袋をして行います。

(3)患者さんの環境を整える
個室など、できるだけ他の家族と離れ、安静に過ごせる環境を整えます。ティッシュを捨てるゴミ箱や、水分補給の用意などもしておきましょう。マスクをつけてもらったり、コップや食器を他の家族と分けることも大切です。

(4)看護した後は手洗い
使ったマスクや手袋は捨てて、手を洗いましょう。流水と石鹸を使って、15秒以上丁寧に洗います。手が洗えない場合、手指消毒用のアルコール製剤を使うのも有効です。

(5)ゴミに触らない
看護で使ったマスクや手袋、患者さんの使用したティッシュなどは、ビニール袋に入れて、きちんと口を閉じて捨てます。他の人が触らないようにしましょう。

(6)食器や服にも注意
患者さんの使った食器や服は、いつも通りに洗えば問題ありません。ただし、それらに触れた後は、手を洗うようにしましょう。

(7)よく触れる場所を清掃・消毒
患者さんや家族がよく触れる場所を清掃・消毒するようにします。水と洗剤によるふき取り清掃か、「次亜塩素酸ナトリウム」や「消毒用エタノール」などの消毒剤を使用するのが望ましい。

触れやすいのは、机、ドアノブ、スイッチ、階段の手すり、テーブル、いす、トイレの流水レバー、便座などです。また、清掃・消毒をした後は、手を洗いましょう。

※洗剤・消毒剤の使用は、製品の注意書きに従い、換気等に十分注意しましょう

このほか、栄養や睡眠を十分にとって病気への抵抗力を高めておくなど、基本的なことも重要です。

インフルエンザは非常に感染力の強い病気です。特に、高齢者や子ども、妊婦さんなどは、症状が重くなりやすく注意が必要です。一人ひとりが心がけていきたいものです。

参考資料など

東京都福祉保健局HP、厚生労働省HP