冬の間の花粉症対策が大切なワケ
症状が出てから対策することの多い花粉症ですが、「東洋医学では次の季節を見越した過ごし方が体調に大きく影響すると考えられています。実際に花粉症も事前の対策で症状の発現を抑えることができるのです」と、源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生、佳子先生はいいます。
「すでに花粉症を発症した人でも、体内に花粉がたまらないようにしておけば、春以降花粉症の症状が出ることはありません。しかしそのためには、まだ花粉が舞っていない今のうちに体に入りにくくするか、入っても体内から排出できるような体作りをしておく必要があるのです」(瀬戸先生)
先生方が診ている患者さんから、花粉症を軽減できたという報告が多かった冬の間の対策を3つ教えてもらいました。
「すでに花粉症を発症した人でも、体内に花粉がたまらないようにしておけば、春以降花粉症の症状が出ることはありません。しかしそのためには、まだ花粉が舞っていない今のうちに体に入りにくくするか、入っても体内から排出できるような体作りをしておく必要があるのです」(瀬戸先生)
先生方が診ている患者さんから、花粉症を軽減できたという報告が多かった冬の間の対策を3つ教えてもらいました。
(1)発酵食品を積極的に摂る
花粉症予防にはヨーグルトなどの発酵食品を摂るのが有効なことは知られていますが、それにも理由があります。発酵食品は腸内環境を良好にし、排泄機能を高め、免疫力のバランスを整えてくれるのだそうです。
「東洋医学では、大腸と肺がつながっていると考えていますので、大腸の調子を整えるといった面からも花粉症対策になります。便秘など排泄がうまくいってないと花粉もため込みやすくなるのです」(瀬戸先生)
「東洋医学では、大腸と肺がつながっていると考えていますので、大腸の調子を整えるといった面からも花粉症対策になります。便秘など排泄がうまくいってないと花粉もため込みやすくなるのです」(瀬戸先生)
(2)軽く汗をかく
そもそも花粉症とはアレルギー反応の一種で、体の中に過剰な熱がこもり、その熱を外に出そうとして鼻粘膜が炎症を起こしたり、目が痒くなったりすることを言います。そこで汗腺を緩め、この熱を外に放出しやすくすると、症状を抑えることができるといいます。
「本来なら、自然の摂理に任せておけばいいのですが、年中エアコンを使用している現代人は汗腺の調整機能が弱っています。特に冬の間に冷たいものや甘いもの、生ものなどを摂取している人は、体が極度に冷えて、汗腺が閉ざされたままの状態が続いているので汗をかくことが大切になります。
ただし、寒い時期に過剰に汗をかくと体が冷え感染症にかかる恐れがあります。あくまで“うっすらかく程度”で十分です」(瀬戸先生)
「本来なら、自然の摂理に任せておけばいいのですが、年中エアコンを使用している現代人は汗腺の調整機能が弱っています。特に冬の間に冷たいものや甘いもの、生ものなどを摂取している人は、体が極度に冷えて、汗腺が閉ざされたままの状態が続いているので汗をかくことが大切になります。
ただし、寒い時期に過剰に汗をかくと体が冷え感染症にかかる恐れがあります。あくまで“うっすらかく程度”で十分です」(瀬戸先生)
(3)胃腸を冷やさない
胃腸が弱っていると栄養を十分に吸収・運搬できず免疫力が落ちてしまいます。そのため花粉症などのアレルギーを予防するには、まず胃腸をいたわり、免疫力を保つことが大切になります。
「甘いもの、生もの、冷たいものは胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。冬のこたつでアイスを食べたり、ビールを何本も飲んだりしていると、胃腸は冷えてしまいます。そんな時はおヘソや丹田(たんでん)を温めるといいでしょう。
アカギレになりやすいなど肌が乾燥している人も胃腸が弱っていて栄養が巡っていない可能性が高いので、注意が必要です」(瀬戸先生)
3つ全てを実践できなくても、1つ実行すれば花粉症を軽減することができるといいます。今年は花粉症に克つ春が迎えられるように今から心がけてみてください。
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「甘いもの、生もの、冷たいものは胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。冬のこたつでアイスを食べたり、ビールを何本も飲んだりしていると、胃腸は冷えてしまいます。そんな時はおヘソや丹田(たんでん)を温めるといいでしょう。
アカギレになりやすいなど肌が乾燥している人も胃腸が弱っていて栄養が巡っていない可能性が高いので、注意が必要です」(瀬戸先生)
3つ全てを実践できなくても、1つ実行すれば花粉症を軽減することができるといいます。今年は花粉症に克つ春が迎えられるように今から心がけてみてください。
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参考資料など
取材先:源保堂鍼灸院(http://genpoudou.com/)、瀬戸郁保氏、瀬戸佳子氏