2.6万年前に誕生した若い火山
桜島は約2万6000年前に鹿児島湾内の海底火山として活動を始め、約1万3000年前には現在のような火山島として姿を現した比較的新しい火山です。
有史以降30回以上噴火していますが、大噴火は3回記録されています。1471(文明3)年の「文明大噴火」、1779(安永8)年の「安永大噴火」、そして1914年の「大正大噴火」です。
大正大噴火は九州から東北地方に及ぶ広い範囲で火山灰が観測され、溶岩を含めた噴出物は2km3(32億トン、東京ドーム1600個分)に達し、桜島の地盤が最大で1.5m沈下しました。地盤が沈下したのは、溜まっていたマグマが溶岩になって流出したからです。
有史以降30回以上噴火していますが、大噴火は3回記録されています。1471(文明3)年の「文明大噴火」、1779(安永8)年の「安永大噴火」、そして1914年の「大正大噴火」です。
大正大噴火は九州から東北地方に及ぶ広い範囲で火山灰が観測され、溶岩を含めた噴出物は2km3(32億トン、東京ドーム1600個分)に達し、桜島の地盤が最大で1.5m沈下しました。地盤が沈下したのは、溜まっていたマグマが溶岩になって流出したからです。
1960年に桜島火山観測所を設置
大正大噴火が終息してから20年ほどは穏やかでしたが、その後は断続的に噴火を繰り返しました。桜島の噴火が長期化していることから、京都大学は1960年に桜島火山観測所を設けて、教授をはじめ火山研究者が常駐して観測を始めました。
桜島は2016年2月に爆発的噴火を起こして噴石が弾道を描いて飛散したことから「噴火警戒レベル3(入山規制)」に引き上げられ、現在も続いています。
桜島は2016年2月に爆発的噴火を起こして噴石が弾道を描いて飛散したことから「噴火警戒レベル3(入山規制)」に引き上げられ、現在も続いています。
最近の桜島の噴火活動について、桜島火山観測所所長の井口正人・京大教授によると、「1955年から継続的に観測していますが、今は南岳(みなみだけ)の山頂火口から噴煙が上がり、噴石も飛んでいる活発な状態で衰える気配はありません」という。
「令和大噴火」は発生するか
大正大噴火で地盤が1.5m下がったといいましたが、2010年にはその9割が回復しました。桜島の地下10kmにあるマグマだまりからマグマが供給されているからです。2020年には大正大噴火以前のレベルまで回復するという研究も発表されています。「令和大噴火」の可能性はあるのでしょうか。
「地盤が隆起して大正大噴火時の水準まで戻ったのは確かですが、大噴火する兆候は今のところ見られません。しかし、マグマは供給され続けているので20年以内に大噴火が起こる可能性はあります」(井口教授)
桜島は最も観測体制が整備されている火山のひとつです。大噴火する前に住民は避難を始めるでしょうから大正時代のような人的被害は考えられませんが、桜島の火山活動から目が離せません。
「地盤が隆起して大正大噴火時の水準まで戻ったのは確かですが、大噴火する兆候は今のところ見られません。しかし、マグマは供給され続けているので20年以内に大噴火が起こる可能性はあります」(井口教授)
桜島は最も観測体制が整備されている火山のひとつです。大噴火する前に住民は避難を始めるでしょうから大正時代のような人的被害は考えられませんが、桜島の火山活動から目が離せません。