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年末年始の「空き巣」対策は、留守と分からない工夫を

2019/12/30 05:39 ウェザーニュース

年末年始は帰省や旅行などで数日間、家を留守にするケースが多くなります。そこをねらっているのが空き巣です。空き巣対策のプロ、警備会社のセコム(SECOM)と綜合警備保障(ALSOK)は、どのような空き巣対策を呼びかけているのでしょうか。

留守と分からないようにする

「すぐにできる留守宅の防犯対策は、ひと目で留守と分からないようにすることです」とSECOMは言います。具体的には、郵便受けに新聞や郵便がたまっていると、「ずっと留守にしていますよ」と空き巣にアピールしているようなものなので、あらかじめ止める必要があります。では、具体的にどうしたらよいのでしょうか。

「新聞は販売所に電話一本で配達を止めることができます。年賀状など郵便物は、郵便局に『不在届』を出せば最長30日間、郵便局で預かってもらえます。そして、届けた不在期間の翌日に自宅に配達してもらえます」とSECOMはきめ細かいアドバイスをします。

夜はタイマースイッチで在宅を装う

夜になっても灯りがつかなければ留守と分かります。そこで「タイマーでON/OFF設定ができる照明器具があれば、夜間に電源が入るように設定しておくと安心です」というのがALSOKの提案です。

タイマー機能が付いていない場合は、ホームセンターで販売されている1000円程度のコンセント設置型の電源タイマーを使ってスタンド灯などを点灯させる方法もあるそうです。

誰も電話に出ないのはNG!

空き巣が標的の電話番号を知っている場合は、電話をかけて留守かどうか確認することがあります。留守番電話に「ただいま留守にしております」とアナウンスを入れれば、留守宅であることを公言しているようなものです。

「留守番電話のアナウンスは、『ただいま手が離せません』など、家に居るかもしれないと思わせる工夫が必要です。また、固定電話の着信を携帯電話に転送するサービスを利用するのも効果的です」(SECOM)

大きな荷物は宅配便で送っておく

住人の動きを見張ることで、留守宅を見抜く空き巣もいるそうです。家族揃ってキャリーバッグなどを持って出かけるところを見られると、長期間留守にするとわかってしまいます。

「可能であれば、大きな荷物は宅配などであらかじめ目的地に送っておくことをおすすめします。出かける際には、家に誰もいなくても『行ってきます!』と声をかけるとよいでしょう」(ALSOK)

SNSに「ただいま旅行中」で空き巣被害

SNSに「◯日まで家族旅行中」と投稿して空き巣に入られたケースがあります。過去の投稿などさまざまな手がかりの中から投稿者の住所を特定され、空き巣の標的になったのです。

「外出中は家を留守にしていることがわかる投稿は避け、友人たちに知らせたい場合は、帰宅後に投稿することをおすすめします」(ALSOK)

空き巣対策はほかにも、防犯性能が高い鍵に交換する、防犯カメラを設置する、窓からの侵入を防ぐために補助鍵をつけたり防犯フィルムを貼るなどありますが、特に年末年始の空き巣対策は留守と分からないようにすることが基本です。帰省や旅行に出かける前に、これらの対策を行ってください。