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沖縄・奄美地方の桜開花予想(第三回)

2019/12/24 11:37 ウェザーニュース

沖縄や奄美地方では、冬のうちから特有の桜であるヒカンザクラやカンヒザクラが咲き始めます。

ウェザーニュースでは、2020年の沖縄や奄美地方のヒカンザクラ・カンヒザクラの開花予想(第三回)を発表します。

現在の沖縄のつぼみの様子

12月23日(月)の沖縄県国頭郡の寒緋桜

沖縄のみなさんからは、硬いつぼみの状態の報告が多く寄せられています。

まだまだ開花まで時間がかかりそうです。

奄美・沖縄の桜の特徴

桜の開花には、暖かさだけではなく冬の寒さが必要です。

桜の花芽(生長すると花になる芽)は気温の高い夏に作られ、冬になると休眠して一旦生長が止まります。

そして一定期間、低温にさらされると花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、その後は開花に向けて再び生長を始めて、つぼみが膨らみやがて花が咲きます。

休眠打破のためには、ソメイヨシノでは5℃前後、ヒカンザクラでは15℃前後の低温に、一定期間さらされる必要があります。

本州に比べて気温の高い沖縄や奄美地方では、北部や山沿いほど休眠打破に必要な寒さに到達しやすく、南部より早く休眠打破が起こり、開花時期が早くなります。このため、南西諸島の桜前線は本州とは逆に北から南へ南下するのです。

開花はいつごろ?

開花予想
年末年始は休眠打破に必要な寒さの日が多くなりますが、1月に入ると寒気の流れ込みは弱くなり気温は平年よりやや高くなる見込みです。

沖縄本島・先島諸島ともに1月中旬で、ほぼ平年並の開花となる予想です。

北にある奄美地方や本島から開花が始まり、本島の数日後に宮古島や石垣島で開花するとみています。

標高の高いところではすでに桜が咲いているところもあるようです。

待ち遠しい桜の季節、早めに桜を楽しみたい方は沖縄や奄美に足を運んでみてはいかがですか。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
:mac@okinawaさん