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インフル患者、前週より推計20万人増 寒さによる体調不良に注意

2019/12/21 04:57 ウェザーニュース

20日(金)に厚生労働省から発表された12月9日〜15日までのインフルエンザ発生状況によると、全国推計患者数は53.5万人でした。前週と比較すると、およそ20万人増加しているものとみられます。

全国で推計約53.5万人

この定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約53.5万人となり、前週の推計値より約20万人増加しました。

年齢別では、0~4 歳が約6.1万人、5~9歳が約14.5万人、10~14歳が約9.8万人、15~19歳が約2.5万人、20代が約2.9万人、30代が約 4.7万人、40代が約6.3万人、50代が約3.2万人、60代が約2.0万人、70代以上が約1.6万人となっています。

全国で警報レベルを超えている保健所地域は52箇所(1道1府18県)、注意報レベルを超えている保健所地域は295箇所(1都1道2府38県)でした。

冬らしい寒さが続く1週間

今週は師走らしからぬ暖かさとなる日もありましたが、この先はこの時期らしい寒さが続きます。

寒さで体調を崩しやすくなるため、手洗いやマスクなど、インフルエンザ対策を行うようにしてください。

感染予防として効果的な手の洗い方

横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長に、効果的な手洗い方法を伺いました。

インフルエンザ流行時は外出から戻ったら必ず手を洗うことが感染予防の基本になります。

「手術室に入る外科医はヒジから先の手をおよそ15分かけて洗いますが、そこまでしなくても、外出から戻ったら石鹸やハンドソープを使って1分間は手洗いしてください」(吉田院長)
石けんやハンドソープを使うと、手の表面の皮脂に付着しているウイルスも洗い落とせます。手洗い前の手にウイルスが100万個付着していたとすると、1分間の手洗いで数十個(約0.001%)に減らせることになります。ここまですれば、食事前やトイレの後は流水で15秒の手洗いで十分です。

参考資料など

厚生労働省HPより