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飛行機にまつわるこんな雲を知っていますか?

2019/12/17 12:13 ウェザーニュース

こちらは2018年10月2日に大阪府枚方市で撮影された空の写真です。

うっすらと広がる雲が、一本の線で切られているような様子を見たことがありますか?

これは「消散飛行機雲」や「消滅飛行機雲」、「反対飛行機雲」などと呼ばれる現象です。

航路に沿って切り裂かれた雲

通常の飛行機雲はエンジンが放出する排気に含まれる水蒸気が上空の冷気によって冷やされて雲(氷)になります。

一方、「消散飛行機雲」の場合は雲の中を飛行機が通過することによって、既に雲となっている水分がエンジンからの排気の熱によって蒸発したり、乱気流によって周囲の乾いた空気と混ざったりすることによって、航路周辺の雲だけが消散します。そのため、航路に沿って雲が切り裂かれたように見えます。

今日12月17日は、1903年にライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功した日であるため「飛行機の日」とされています。

飛行機雲は見かけるとピンときますが、こんな雲も飛行機によってできてると思うと、また空が面白く感じられそうですね。
<GPS検索> ピンポイント天気予報

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ためにしきさん