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ある県民の9割が冬に洗濯物を外干ししない理由とは

2019/12/18 06:30 ウェザーニュース

ー洗濯物は、晴れていれば外干しするー

昔から日本人にとって当たり前と思われがちですが、実は当たり前ではないようです。

北日本の日本海側は冬は外干しせず

ウェザーニュースでは、2018年11月30日〜12月1日に洗濯物に関する調査を実施。
8,779人の回答を集計した所、全国の29%は冬場は外に洗濯物を干さないことがわかりました。

29%という数字だけみると少数派のように感じられますが、都道府県ごとに見てみると北日本の日本海側では8割以上が「冬は干さない」と回答。
地域によって「冬は外干ししない」が常識のようです。

◆冬に外干ししない割合
1位 北海道 94%
2位 秋田県 92%
3位 青森県 89%
4位 山形県 84%
5位 新潟県 82%

理由を見てみると、
北海道や青森など北の地域ほど「凍るから無理」という答えが多く、新潟など北陸では、「雨や雪で天気が悪い日が多いから」という答えが多くありました。

確かに、札幌の1月における日最高気温の平年値はなんと-0.6℃ですので、昼間の晴れている時でも凍ってしまいますね…
また、新潟などの北陸では凍るほどの気温になることは少ないものの、「時雨(しぐれ)」というこの地域の天気的な特徴から冬場は洗濯物を外に干すのは現実的ではないことが分かります。

日本海側はサンルームが充実か?

更に、数字を細分化すると、冬だけではなく「一年中外干ししない」割合が全国の18%にのぼっていることが分かりました。
都道府県ごとに見てみると、北〜西日本の日本海側では25%以上が「一年中外干ししない」と回答しており、やや高めとなっています。
要因としては、冬場に時雨れる事が多い日本海側ほど、サンルームなど屋内に洗濯物を干す設備などが充実しているという事が考えられます。

また、鹿児島は太平洋側にも関わらず32%が「一年中外干ししない」と回答していますが、これは桜島の火山灰が気になるためのようです。
関東在住の筆者としては、晴れていれば一年中外干しするのが当たり前だと思っていました。
しかし、縦に長い日本列島。所変われば、天気も変わり、さらには洗濯物の干し方も違うのですね。