救急搬送の6割が60〜80代
掃除中の事故で救急搬送された人のうち、最も多いのが「ころぶ」事故で約4割、「落ちる」事故が約3割で、この2つで全体の7割を占めています。たとえば「高さ30cmの椅子に立って掃除をしていたところ、誤って足を滑らせて転落し、大腿部と臀部を打って歩行困難となった」(80代)という事故です。
「年代別では、60〜80代だけで6割を占めています。年齢や個々の体力を勘案し無理な作業は控えましょう」(東京消防庁広報課)
「年代別では、60〜80代だけで6割を占めています。年齢や個々の体力を勘案し無理な作業は控えましょう」(東京消防庁広報課)
重大事故につながる洗剤から有毒ガス発生
搬送例はそれほど多くないのですが、重大事故につながりかねないのが洗剤の誤った使い方です。
「塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使うのは危険です。塩素系洗剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムが、酸性洗剤を混ぜるとpHが低下して分解して塩素ガスが発生するのです」(東京消防庁広報課)
東京消防庁消防技術安全所がこんな実験をしたことがあります。密封した容器の中に、塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜて、塩素ガスの濃度を測ったのです。密閉した容器の中は3分後に300ppmという人体に危険な濃度になっていました。
ちなみに、塩素ガスの濃度は、3.5ppmで「強い刺激臭を感じ、30分〜1時間は耐えられるが、目、鼻、のどに刺激」、35〜50ppmで「30分から1時間で死亡」、900ppmで「ただちに死亡」というレベルです。
「塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使うのは危険です。塩素系洗剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムが、酸性洗剤を混ぜるとpHが低下して分解して塩素ガスが発生するのです」(東京消防庁広報課)
東京消防庁消防技術安全所がこんな実験をしたことがあります。密封した容器の中に、塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜて、塩素ガスの濃度を測ったのです。密閉した容器の中は3分後に300ppmという人体に危険な濃度になっていました。
ちなみに、塩素ガスの濃度は、3.5ppmで「強い刺激臭を感じ、30分〜1時間は耐えられるが、目、鼻、のどに刺激」、35〜50ppmで「30分から1時間で死亡」、900ppmで「ただちに死亡」というレベルです。
洗剤を別の容器に移し替えるのも危険
「洗剤の事故では、アルミニウム製の飲料容器に業務用洗剤を入れたところ缶が爆発してけが人が出る事故が発生しています。洗剤を別の容器に移し替えることは絶対にやめてください」(東京消防庁広報課)
次のような容器の材質と洗剤の組み合わせが水素を発生させます。
▼アルミニウム+アルカリ性洗剤
▼アルミニウム+酸性洗剤
▼スチール+<酸性洗剤
洗剤の成分とアルミニウムやスチールとの化学反応により水素が発生し、フタなどで密封された容器は爆発したり、密封されていない容器は溶けて洗剤が漏れ出て、やけどする危険があるのです。
東京消防庁消防技術安全所の実験で、アルミニウム製の飲料容器にアルカリ性洗剤を100ml入れて放置したところ、アルミニウムが溶けて容器側面にヒビが入り、6時間後に容器に開いた穴から洗剤が漏れ出しました。ちなみに、1円玉と同量の1gのアルミニウムをアルカリ性洗剤にすべて反応させると1336mlの水素が発生するそうです。
1年の汚れを洗い落として、すがすがしい気分で新年を迎えるための大掃除。どうか事故なく無事にすませてください。
次のような容器の材質と洗剤の組み合わせが水素を発生させます。
▼アルミニウム+アルカリ性洗剤
▼アルミニウム+酸性洗剤
▼スチール+<酸性洗剤
洗剤の成分とアルミニウムやスチールとの化学反応により水素が発生し、フタなどで密封された容器は爆発したり、密封されていない容器は溶けて洗剤が漏れ出て、やけどする危険があるのです。
東京消防庁消防技術安全所の実験で、アルミニウム製の飲料容器にアルカリ性洗剤を100ml入れて放置したところ、アルミニウムが溶けて容器側面にヒビが入り、6時間後に容器に開いた穴から洗剤が漏れ出しました。ちなみに、1円玉と同量の1gのアルミニウムをアルカリ性洗剤にすべて反応させると1336mlの水素が発生するそうです。
1年の汚れを洗い落として、すがすがしい気分で新年を迎えるための大掃除。どうか事故なく無事にすませてください。