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電子レンジ掃除の裏ワザ 使うアイテムは3つだけ

2019/12/11 06:42 ウェザーニュース

立冬が過ぎて寒くなり、温かいものが食べたくなる季節になってきました。毎日のように使う電子レンジは、内部の汚れに目が届きにくく、お掃除をおろそかにしがちです。

電子レンジの頑固な汚れを落とす方法を、おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者 尾崎真さんに取材しました。

使うのは3アイテムのみ

電子レンジの内側は、温め過ぎた食品やタンパク質や糖分・油分などが飛び散って意外と汚れています。汚れを放置すると、カビや雑菌が繁殖したり、加熱効果が下がったり、油汚れなどから出火して火災になることがあります。いつも使うものだからこそ、キレイにしておきたいものです。

お掃除に使うのは、重曹と食品用ラップ、それにタオルの3アイテム。

尾崎さんは「ポイントは庫内の汚れを水蒸気でふやかすことです。水分を含ませて温めると汚れが落ちやすくなります」と話し、手順を教えてくれました。

電子レンジ掃除の裏技

(1)重曹水を作り、タオルを浸して絞る
まずはボウルにぬるま湯を入れて、重曹を入れます。

「重曹はアルカリ性で油汚れを落とすのに適しており、消臭効果もあります。人体に無害なので、食べ物を扱うキッチン関連の機器や道具のお掃除には安心して使えます。重曹水は100mlのお湯に対して小さじ1杯が目安。重曹は水に溶けにくいので、ぬるま湯を用いてかきまぜ、よく溶かしてください」(尾崎さん)

次にタオルを重曹水に浸して絞ります。

(2)食品用ラップでタオルを包み、電子レンジで加熱する
そのタオルを食品用ラップで包み、電子レンジに入れて加熱します。「500Wで1分半から2分ほど、シューッと蒸気が噴き出して庫内が蒸気で白くなるまで加熱してください。食品用ラップを用いるのは、濡らしたタオルを密閉して加熱することで庫内を蒸気で充満させるのが狙い。スチーム洗浄機で汚れを落とすのと同様の原理です」(尾崎さん)

(3)ラップを剥がし、ラップタワシをつくる
タオルを取り出して食品用ラップを剥がします。タオルが熱くなっているので、火傷をしないようにゴム手袋を付けて行いましょう。

剥がした食品用ラップは丸めて「使い捨てラップタワシ」を作ります。

尾崎さんは「メラミンスポンジや硬いタワシでゴシゴシこするのは、レンジ内を傷つけてしまうのでNGです。食品用ラップは丸めるとやわらかい凹凸ができ、汚れを落とせるので有効です」と説明します。

(4)ラップタワシで汚れを擦り落とす
丸めた「ラップタワシ」を小刻みに回すように擦って、汚れを落としましょう。

(5)タオルで電子レンジの中や外側などを拭く
その後、蒸したタオルで側面や天井、扉の部分、側面や裏側などをもしっかりと拭いていきます。

(6)乾いたタオルで拭き取る
水気が残っているとカビの原因になるので、乾いたタオルで庫内・外側の水気をしっかり拭き取って完了です。

それでも落ちない頑固な汚れは、重曹水を染み込ませたキッチンペーパーを内部に貼り付けて汚れを吸着させてから拭き取ります。耐熱容器に入れた水をチンして庫内を温める方法も有効です。

このような方法で掃除できますが、こびりついた汚れを一度にキレイにするのは大変です。「電子レンジを使い終わったらこまめに庫内を拭くよう習慣づけましょう」と尾崎さんはアドバイスしています。

掃除を楽にしてくれるプロの技をぜひ試してみてはいかがでしょうか。

参考資料など

取材協力:おそうじ本舗 技術アドバイザー・尾崎真氏