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秋(9月〜11月)の天候まとめ 関東・東北は記録的な多雨に

2019/11/30 14:24 ウェザーニュース

今日は11月最終日です。気象庁の統計では9月から11月を秋と定義し、3か月ごとの気候統計値がまとめられます。

今年の9月から11月の記録はどうだったでしょうか。昨日29日までの県庁所在地における観測データでまとめてみました。

関東・東北は記録的多雨 西日本は顕著な少雨も

90日間合計の降水量の平年差 気象庁提供
相次ぐ台風の襲来や前線活動の活発化により、関東甲信地方や東北太平洋側で特に降水量が多くなりました。

東京都心の3か月の合計降水量は883mmとなり、1991年、2004年に次いで過去50年では3番目の多さでした。この雨で、関東地方の水がめである利根川水系8ダムの平均貯水量も平年を大幅に上回っています。

一方、相対的に西日本は雨量が少なく、松山は過去50年で最少、岡山も4番目に少ない値となりました。

・過去50年で「多い」ほうから1位(3か月合計降水量 11/29まで)
 仙台
・過去50年で「多い」ほうから2位
 福島、宇都宮
・過去50年で「少ない」ほうから1位
 松山

全国的に高温 西・東日本は50年で最高

90日間の平均気温の平年差 気象庁提供
3か月間の平均気温は全国的に高く、特に西日本や東日本は過去50年間では最も高くなったところが多くなりました。今年は太平洋高気圧の勢力が遅い時期まで強く、南からの暖かい空気が入りやすかったことが原因とみられます。

10月になってから最高気温が30℃を超えたり、11月に25℃以上の「夏日」を観測したりするなどの高温傾向が見られました。ここ最近、急に寒気が流れ込んだことで「秋が短かった」と感じた人も多いかもしれません。

・過去50年で「高い」ほうから1位(3か月平均気温 11/29まで)
 水戸、宇都宮、前橋、甲府、長野、福井、静岡、名古屋、岐阜、津、京都、奈良、鳥取、松江、広島、高松、徳島、松山、大分、佐賀など

この先12月も寒気の南下は比較的弱く、気温は高めになる予想です。

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