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週刊地震情報 2019.11.24 22日(金)に日向灘でM5.2 今年6回目

2019/11/24 11:26 ウェザーニュース

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準です。震度3以上の地震は2回発生しています。(11月18~23日の集計)

国内:日向灘でM5.2 最大震度は3

国内で震度1以上が観測された地震の回数
22日(金)18時05分頃、日向灘を震源とするマグニチュード5.2の地震が発生しました。この地震で宮崎県宮崎市や日南市、大分県佐伯市などで震度3を観測しています。この地震で津波の発生はありませんでした。

日向灘の地震は23年ぶりの多さ

日向灘を震源とするM5以上の地震回数
日向灘を震源とするマグニチュード5以上の地震は5月11日以来で、今年に入ってからは6回目となります。近年は発生が少なかった日向灘の地震は今年に入って多い傾向です。

2001年以降では圧倒的に多く、1996年の7回以来の多さとなっています。1996年はM6.7、M6.9の大きな地震が発生。今年も5月にM6.3の地震が起きており、今度の動向が注目されます。

世界:オホーツク海でM6.3の深発地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しています。

20日(水)にカムチャッカ半島の西のオホーツク海を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生しました。震源が486kmと非常に深い、「深発地震」と呼ばれるタイプです。

この地震では北海道の函館市と別海町、青森県階上町で震度1を観測した一方、震源に一番近いオホーツク海側で震度1以上を観測した地点はありません。震源が深いときに見られる「異常震域」です。

異常震域とは?

多くの地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布しますが、今回の地震は震源が深かったことで、地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近い地域が大きく揺れる「異常震域」と呼ばれる震度分布となりました。

オホーツク海ではマグニチュード7前後の深発地震が発生することがあり、2012年8月14日にはマグニチュード7.3の地震によって盛岡市で震度3を観測しています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。