ハエトリグモはハエ以外も捕まえる
ハエトリグモは、ハエトリグモ科に属するクモ類の総称で、クモの中でも種類が最も多いグループです。
クモに詳しい農研機構・農業環境変動研究センター主任研究員の馬場友希さんによると、「これまで世界で6163種が知られ、日本にも100種余りがいます。国内の住居内で目にするのは、アダンソンハエトリ、チャスジハエトリ、ミスジハエトリなどです」
ハエトリグモはその名の通りハエを獲りますが、獲るのはハエだけではありません。
「ハエトリグモが獲るのはハエのほかに、蚊、ゴキブリ、カメムシ、アリなど、捕らえられるサイズのものであれば、様々な昆虫を食べます。また、ハエトリグモは他のクモを襲って食べることもあります」(馬場さん)
クモに詳しい農研機構・農業環境変動研究センター主任研究員の馬場友希さんによると、「これまで世界で6163種が知られ、日本にも100種余りがいます。国内の住居内で目にするのは、アダンソンハエトリ、チャスジハエトリ、ミスジハエトリなどです」
ハエトリグモはその名の通りハエを獲りますが、獲るのはハエだけではありません。
「ハエトリグモが獲るのはハエのほかに、蚊、ゴキブリ、カメムシ、アリなど、捕らえられるサイズのものであれば、様々な昆虫を食べます。また、ハエトリグモは他のクモを襲って食べることもあります」(馬場さん)
どれほどの量の虫を食べるのか、実験で確認されています。
「海外ではチャスジハエトリを対象に、蚊を1日にどのくらい食べるのかを調べた実験があります。それによると、オスは1日に1匹あたり平均4匹ほど、メスは平均10匹ほどの蚊を食べたそうです」(馬場さん)
「海外ではチャスジハエトリを対象に、蚊を1日にどのくらい食べるのかを調べた実験があります。それによると、オスは1日に1匹あたり平均4匹ほど、メスは平均10匹ほどの蚊を食べたそうです」(馬場さん)
ハエトリグモを秋に見かけるワケ
ハエトリグモは年間を通して家の中で見かけますが、秋に目にすることが多い気がします。
「屋内性のハエトリグモの生態は詳しくはわかっていませんが、アダンソンハエトリの場合、初夏から秋にかけて子グモが発生していると考えられます。冬は屋内でも姿を見ないことが多いので、おそらく屋内のどこかに住居をつくって休眠しているものと考えられます」(馬場さん)
ハエトリグモを秋によく見かけるのは、冬の休眠に備えて食いだめをしているのかもしません。
ところで、クモが嫌いな人は少なくありませんが、馬場さんによると「ハエトリグモが人を咬むことはめったにありませんし、人体に有害な毒も持ちません。その上で、ハエや蚊、ゴキブリなど衛生害虫を食べてくれる益虫なのです」
ハエトリグモを見かけたら、益虫なので放っておく、という選択肢も悪くはないようです。
「屋内性のハエトリグモの生態は詳しくはわかっていませんが、アダンソンハエトリの場合、初夏から秋にかけて子グモが発生していると考えられます。冬は屋内でも姿を見ないことが多いので、おそらく屋内のどこかに住居をつくって休眠しているものと考えられます」(馬場さん)
ハエトリグモを秋によく見かけるのは、冬の休眠に備えて食いだめをしているのかもしません。
ところで、クモが嫌いな人は少なくありませんが、馬場さんによると「ハエトリグモが人を咬むことはめったにありませんし、人体に有害な毒も持ちません。その上で、ハエや蚊、ゴキブリなど衛生害虫を食べてくれる益虫なのです」
ハエトリグモを見かけたら、益虫なので放っておく、という選択肢も悪くはないようです。