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納豆の「前タレ派」と「後タレ派」 どちらが正解?

2019/11/06 05:10 ウェザーニュース

新米がおいしい季節です。日本で定番の「ご飯のお供」である納豆がいっそうおいしく感じられるのではないでしょうか。ところで、みなさんは納豆のタレ(醤油)をどのタイミングで入れますか?実は混ぜる前にタレを入れるか、混ぜた後で入れるかでその味に違いが出るのです。

混ぜる前が6割超え

ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、6割以上の人が「混ぜる前」にタレを入れていると回答し、「混ぜた後」を大きく上回る結果となりました。「混ぜる前」と回答した人のコメントを見ると、「タレが均等に混ざる」や「水分があったほうが混ぜやすい」といった声が多く、「混ぜる後」の回答者からは「ねばねば感を強くするため」や「納豆菌を活性化させるため」といったコメントが目立ちました。

よりおいしく食べるためには、どちらが正解なのでしょうか?管理栄養士の柴田聡美先生に聞きました。

「前タレ」「後タレ」で味に違いが出るワケ

納豆の粒のまわりには白くモコモコしたようなものが見えます。これは「被り」と呼ばれる納豆菌の菌層です。「被り」にはアミノ酸やたくさんの酵素が含まれており、いわば旨味成分の塊で、タレを混ぜる前に入れるか後に入れるかでこの「被り」に大きな影響を与えると柴田先生は言います。

「先にタレを入れると、この豆についていた旨味成分が流されてしまい、納豆の粒から旨味が落ちてしまいます。一方、タレを入れる前によく混ぜると、『被り』のアミノ酸の成分が納豆全体に均等に回ります。豆に旨味成分をまとわせた上でタレを入れれば、納豆全体がおいしく感じるのです」(柴田先生)

また、全国納豆協同組合連合会によれば、「タレを入れてからかき混ぜると、タレの水気で糸のふっくら感が薄れてしまいます、タレを入れずにかき混ぜると糸がふっくらして体積が広がり、舌がうまみ成分と触れ合う部分が増えるので、タレは後に入れた方がおいしく感じるのです」。

実際に試してみた

そこで、納豆を2パック用意し、混ぜる前にタレを入れたもの、後からタレを入れたものを作ってみました。かき混ぜる回数は、両方とも200回としています。

実際に食べてみると、「前タレ」は、糸と納豆がうまく絡んでいないような感じで、豆がパラパラとした印象です。タレの塩味も強く感じます。

「後タレ」は、口に入れると糸がふんわりと豆に絡んで、豆全体がふわふわした感じがします。このふわふわの中に旨味を感じ、確かに後タレの方が美味しい気がします。ご飯にのせると、このふわふわがなじんで、いっそうおいしくなりました。

もちろん、混ぜる前にタレを入れて納豆の粒にしっかり味をつけたほうがおいしいと感じる方もいるかもしれません。どちらかしか試したことのない人は、「前タレ」「後タレ」の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか?