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珍しい秋の黄砂が日本列島に飛来

2019/10/30 11:38 ウェザーニュース

例年、春にやってくる黄砂が、中国大陸から飛来してきています。
11時30分の時点で、広島や大分、松山、金沢などは地方気象台で黄砂が観測されたほか、環境省の観測装置では東京、仙台、札幌などで観測されています。

珍しい秋の黄砂

黄砂は、中国大陸のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの砂が強い風によって上空に巻き上げられ、上空の西風によって東に広がる現象です。

例年、乾燥する春に砂が巻き上げられて黄砂が飛来することが多く、今年2019年の春には4月から5月にかけて10日間、のべ43地点で観測されました。秋に日本で観測されるのは珍しく、2013年以来6年ぶりのことです。

アレルギー対策は万全に

黄砂発生地域に近いモンゴルや中国では、健康被害や農作物や家畜への影響、航空機の欠航や道路交通の麻痺など様々な影響が出ていて、社会問題になっています。

日本では、黄砂で視界が遮られるなどの深刻な影響が出ることはなく、大分で観測された黄砂は視界が10km以上ありました。日本においては遠くがぼんやりかすんだり、車や洗濯物に付着する程度のことがほとんどです。

ただし、黄砂は低濃度でもアレルギー症状が出やすくなったり、気管支など呼吸器系に影響が出るという報告もあるので、黄砂が観測されたり空が霞んでいたら、アレルギーや喘息などの方はマスクをしたり、洗濯物を部屋干しにするなどの対策を行うと良さそうです。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
みやび✈️さん