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今年の10月は記録的な高温と過去にない大雨に

2019/10/29 19:38 ウェザーニュース

10月も残りあとわずかとなってきました。

今月は台風19号が非常に強い勢力で直撃して東日本や東北で大雨になったことが記憶に新しいところですが、高温と雨量の多さが記録的となりました。

【気温】最も暖かい地点多数

10月28日までの平均気温(気象庁より)
昨日28日(月)までの平均気温を見ると、東北から九州の多くの地点で平年より2.0℃以上高く、10月としてはこれまでで最も気温が高くなった地点が多数あります。

これは、夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が秋になっても本州の南で強い勢力を保っていたことにより、日本列島に暖かい空気が入りやすくなったためです。

【雨量】平年の5倍以上のところも

10月28日までの降水量平年比(気象庁より)
また、南の海上で高気圧が強かった影響で、高気圧の縁に沿って日本列島にたびたび台風が直撃し、秋雨前線の活動も活発になりました。

仙台は平年の10月と比較して5倍以上の雨が降り、1か月に降った雨の量としては観測を始めて以来、最も多くなりました。

そのほかの東日本から東北にかけての太平洋側も平年の2倍から4倍近い雨が降り、10月として過去最高となった地点があります。

この先も気温高めに

先週発表になった3か月予報によると、11月から1月にかけても気温は平年より高い予想になっています。この先も季節の歩みはゆっくりになりそうです。