1時間に50mm以上の降水で冠水
図1は、25日(金)0時〜24時の時間最大降水量(1時間に降った雨の量の最大値)と冠水報告「ふくらはぎ以上」を示しています。
ふくらはぎ以上の冠水が発生していたのは、時間降水量50mm以上を観測していた地域が多かったことが分かります。
ふくらはぎ以上の冠水が発生していたのは、時間降水量50mm以上を観測していた地域が多かったことが分かります。
総降水量300mm以上の地域で冠水
図2は、25日(金)0時〜24時の総降水量と冠水報告(ふくらはぎ以上)を示しています。
冠水(ふくらはぎ以上)が発生していたのは、25日(金)の総降水が300mm以上だった地域に集中していたことが分かります。
これらをさらに詳細に分析していくと、およそ半日程度で総降水量が180mm以上、かつ、時間最大降水量が50mm/h以上の地域で“ふくらはぎ以上"の大規模冠水報告が集中しているといえそうです。
また、上記の値より降水量が少ない場所からも、一部で冠水報告が届いていました。これは、より水が集まりやすい場所では少ない雨量でも高い水位まで冠水する場合があることを示唆していると考えられます。
冠水(ふくらはぎ以上)が発生していたのは、25日(金)の総降水が300mm以上だった地域に集中していたことが分かります。
これらをさらに詳細に分析していくと、およそ半日程度で総降水量が180mm以上、かつ、時間最大降水量が50mm/h以上の地域で“ふくらはぎ以上"の大規模冠水報告が集中しているといえそうです。
また、上記の値より降水量が少ない場所からも、一部で冠水報告が届いていました。これは、より水が集まりやすい場所では少ない雨量でも高い水位まで冠水する場合があることを示唆していると考えられます。
3つの風で雨雲が非常に発達
冠水発生当日の25日(金)は、日本の南を進む低気圧が運んできた暖かく湿った南風、台風21号が運んできた熱帯の非常に湿った空気、高気圧から吹く冷たい北風が3方向からぶつかることで、雨雲が発達し、千葉や福島を中心に大雨となったとみられます。
雨の元となる水蒸気を一番多く供給したのは台風21号による東風とみられます。
そして、北からの風によって、集まってきた水蒸気を千葉上空で押し留めるような形となり、その結果、大量の水蒸気が千葉に大雨となって降り注ぐこととなりました。
雨の元となる水蒸気を一番多く供給したのは台風21号による東風とみられます。
そして、北からの風によって、集まってきた水蒸気を千葉上空で押し留めるような形となり、その結果、大量の水蒸気が千葉に大雨となって降り注ぐこととなりました。
各自で事前に安全の確保を
今回のような気象条件となることは珍しいケースではありますが、いざという時に被害を少しでも減らすためには、大雨時にどのようなことが周囲に起こり得るのか、その時どのような対応すればよいか、普段の生活の中で事前に確認しておく必要があります。
天気予報で大雨が予想される際には、各自でその場に応じた対策を行うことが大切です。
天気予報で大雨が予想される際には、各自でその場に応じた対策を行うことが大切です。