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非常に強い台風21号 父島で44.4m/sの暴風観測 昼前に最接近

2019/10/24 09:10 ウェザーニュース

10月24日(木)8時現在、非常に強い勢力の台風21号(ブアローイ)が小笠原諸島にかなり接近しています。

父島では8時27分に最大瞬間風速44.4m/sの暴風を観測しました。比較的コンパクトな台風のため、中心の接近に伴い急速に天気が荒れ始めています。記録的な暴風雨となるおそれがあるため厳重に警戒してください。

▼台風21号 10月24日(木)8時
 存在地域   父島の南南西約80km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s
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記録的な暴風雨となるおそれ 厳重警戒

衛星画像 8時00分
父島や母島には昼前に台風の中心が最接近となる見込みです。

父島では既に最大瞬間風速44.4m/sを観測していますが、台風の最大瞬間風速は65m/sとみられるため、今後さらに猛烈な風が吹くおそれがあります。

記録的な暴風だけでなく、大雨のおそれもあり、土砂災害や浸水などが発生するおそれがあるため、屋内の安全な場所で過ごす等、厳重に警戒してください。

本州は明日にかけ別の低気圧の影響で雨

25日(金)昼前の降水予想
台風21号は小笠原諸島を通過後は北北東に進み、日本の東を離れて北上する予想です。本州への直接的な影響は高波程度となる見込みです。

ただ、東シナ海から東進する別の低気圧が、九州南部から四国・本州の太平洋沿岸を進み、明日夜に関東の東へ抜ける予想です。

西日本では今朝から各地で雨が降っていて、まとまった雨となります。特に四国や豊後水道周辺、九州南部などでは激しい雨の降るおそれもあり、土砂災害や河川の氾濫、浸水等に警戒が必要です。

明日25日(金)は東日本で雨の降り方が強まり、大雨となるおそれがあります。台風15号や台風19号の被災地では復旧作業に支障が出るほか、洪水による浸水や土砂災害等が発生するおそれがあるため、今日中にできる限りの安全確保を進めるようにしてください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風21号の名前「ブアローイ(Bualoi)」はタイが提案した名称で、お菓子(デザート)の名前からとられています。