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「加湿器」にミネラルウォーターはNG 最適な使用法は?

2019/10/25 05:48 ウェザーニュース

加湿器が大活躍する季節がやってきました。正しく使用し、乾燥するこれからの時期を乗り切りましょう!
ところで加湿器の水には、「水道水」を使うのが鉄則です。ではなぜ、「ミネラルウォーター」ではいけないのでしょうか。その理由を、電機メーカーの「パナソニック」にうかがいました。

なぜミネラルウォーターはダメ?

「カビや雑菌が繁殖する原因となるため、ミネラルウォーターは加湿器に適していません。それに対し、水道水(飲用)は一般的に塩素処理されているため、雑菌が繁殖しにくいものとなっています」(パナソニック株式会社)

水道水よりも「おいしくて、きれい」なイメージのあるミネラルウォーターのほうが、なんとなく部屋の空気を快適にしてくれそうな気もしますが、実際はそんなことないんですね。
なお、ミネラルウォーターだけでなく、浄水器の水、アルカリイオン水、井戸水などの使用も、カビや雑菌が繁殖する原因となります。必ず水道水(飲用)を使ってください。

加湿器を置く最適な場所は?

加湿器を使用する際には、設置場所にも注意が必要です。鉄則は、「エアコンや窓から離れた位置」。もちろんこれにも理由があります。

「窓際やエアコンの風が当たる場所は、湿度センサーが正しく働かないことがあり、部屋を最適な湿度に保てない場合があります。また、窓際の設置は結露にもなりやすいため、おすすめできません」(パナソニック株式会社)

ほかにも、「直射日光や暖房機の熱が当たる場所」も、加湿器の変質や変色の原因となるためNG。「カーテンなどで吸気口や吹出口がふさがれる場所」も、誤動作や故障を引き起こす可能性があるため、NGとなっています。

湿度は高すぎるとカビやダニが、低すぎるとウイルスが活性化することから、相対湿度40~60%が最適な湿度とされています。この最適な湿度の維持を助けてくれるのが加湿器です。正しく使用して、快適な環境をつくり上げてくださいね。

参考資料など

取材協力/パナソニック株式会社