甚大な被害をもたらした台風19号 発生から消滅までの軌跡
2019/10/15 16:12 ウェザーニュース
日本列島に甚大な被害をもたらした台風19号。その発生から消滅までを衛星雲画像で振り返ります。
ともに大型で発達中
発生から1日経った10月7日には985hPaから915hPaまで急激に発達して、猛烈な勢力になりました。
進路を北向きに変えた10月8日頃からは、台風の中心に大きくクッキリとした目も形成され、その強さを維持していることがわかります。そして巨大な暴風域を伴いながら東日本へ接近。10月12日19時前に静岡県の伊豆半島に上陸しました。
上陸直前に雲の渦巻きが崩れ始めたものの、関東地方から中国四国地方までを覆うような、巨大な雲が日本列島を通過していきました。
今回の台風19号は発生から日本へ接近するまでの時間が長く、海面水温の高い領域を進んできたため、エネルギー源となる水蒸気を多く蓄えることができました。そのため、強さを維持したまま大きな雨雲を携えて日本列島に接近したものと考えられます。
台風9号は明日8日(木)夜~9日(金)朝に先島諸島へ
台風9号は、発達をしながら北西に進み、明日8日(木)夜から明後日9日(金)にかけて、先島諸島に接近するおそれがあります。
台風10号は進路定まらず
台風10号は、急速に発達しながらゆっくり北上し、11日(日)頃には非常に強い勢力に発達して小笠原諸島に接近する予想です。
その後の進路は、まだ不確定な部分が大きいものの、関東など本州付近に近づくおそれもあります。日本に近づく場合は、お盆休みの期間中に影響が懸念されますので、最新情報を確認するようにしてください。