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【速報】台風19号 静岡県に上陸 15号と同様、強い勢力

2019/10/12 18:59 ウェザーニュース

台風19号(ハギビス)は、12日(土)19時前に静岡県の伊豆半島に上陸しました。

18時の中心気圧は955hPa、最大風速40m/sと、先月の台風15号とほぼ同じ勢力です。

記録的な暴風や大雨により、経験したことのないような災害が発生するおそれがあります。外に出ることは危険です。屋内の窓から離れた場所で過ごすなど厳重に警戒し、可能な限りの安全確保に努めてください。

▼台風19号 10月12日(土)18時現在
 存在地域   下田市の西南西約30km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北北東 35 km/h
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
» 最新の台風情報

箱根は歴代記録に迫る大雨 

24時間積算雨量
台風の接近に伴って東海から関東の広い範囲で激しい雨が降り続き、気象庁は15時30分に東京都や神奈川県、静岡県など1都6県に大雨特別警報を発表しました。

神奈川県箱根の24時間雨量は18時までに823.5mmを記録。過去にあまり類を見ないような集中的な大雨です。

また、山沿いだけでなく平野部も雨量が増加し、東京都練馬で221.0mm、横浜で176.0mmを記録。多くの河川で氾濫危険水位を上回り、氾濫のおそれが非常に高まっています。

広範囲で猛烈な暴風に警戒

最大瞬間風速は18時までに伊豆諸島・神津島で44.8m/s、静岡県松崎で34.2m/s、千葉で30.8m/s。さらに台風から離れている岡山県奈義で33.5m/s、宮城県石巻で33.8m/sを観測しているように非常に広い範囲で暴風に見舞われています。

引き続き西日本から北日本の広範囲で暴風が予想され、特に台風の進路の東側にあたる関東地方などで、最接近時に最大瞬間風速50m/sを超えるような猛烈な風が吹くおそれがあります。

屋外の物を可能な限り屋内に入れ、雨戸を閉める、窓ガラスを補強する、停電に備えて懐中電灯や備蓄バッテリーを準備するなどの対策をとってください。

関東甲信や静岡は深夜まで、東北は13日(日)早朝まで警戒

各地で風雨の強まる時間帯予想
また、関東西部や東海、甲信、東北地方は特に大雨に警戒が必要です。すでに記録的な大雨になっており、多いところでは24時間に1000mm近くに達する見込みです。

西日本と比べて大雨の経験が少ない地域と重なるため、これまでに経験したことのないような災害が発生するおそれがあります。土砂災害や河川の氾濫、床下浸水、床上浸水等が広範囲で発生する可能性があり、厳重な警戒が必要です。

沿岸では高潮や高波による被害にも警戒

各地の満潮時刻
14日(月)の満月を前に、満潮と干潮の潮位差が大きい大潮の時期となっています。満潮時の潮位が普段よりも高い所に、台風による高潮の影響が加わり、海面が普段よりも高い状況になります。

さらに、台風通過後にかけて波が非常に高いことで、沿岸の地域では海水が陸地に打ち上げられることが予想されます。特に夜間は大変危険です。台風の通過後にかけては海に近づかないようにしてください。

停電や交通混乱などインフラ麻痺のおそれ

停電リスク予測
すでに飛行機の欠航や電車の計画運休の発表、道路の通行止めなどが決定しているところがあり、設備の被害状況によっては影響が長引くことが考えられます。三連休を利用して外出される予定をたてている方は、各交通機関の状況を確認し、予定の変更を検討してください。
〔会員メニュー〕詳しい交通機関への影響

猛烈な風が吹く沿岸部や、樹木の多い郊外を中心に、停電が多発することも懸念されます。通信インフラへの被害も予想され、情報の入手さえもままならない状況となることも考えられます。テレビやラジオ、PC、スマートフォンなど、様々な手段を用意しておくことをおすすめします。
〔会員メニュー〕停電リスク予測
上記「停電リスク予測」では、5km単位で停電発生のリスクを予想しています。GPSの位置情報を活用し、あなたが今いる場所の停電リスクをマップでひと目で確認することができます。ピンチ操作でマップのズームも自由自在。現在地だけでなく、職場や実家周辺の停電予測も把握可能です。

また、現地からの被害状況の報告も確認することができます。ウェザーニュースでは、皆さんから停電や道路冠水など被害報告を集め、最新の停電予測や台風への影響予測などに反映しています。被害を最小限にするために可能な範囲でご協力をお願いします。

〔GPS検索〕停電リスク予測 (会員専用)
※ウェザーニュースのアプリの台風コンテンツからも閲覧可能です。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風19号の名前「ハギビス(Hagibis)」は、フィリピンが提案した名称で、「すばやい」という意味の言葉が由来です。