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台風による窓割れ対策 事前にやるべきことは

2019/10/11 16:02 ウェザーニュース

台風19号が関東・東海に上陸する可能性が高まっています。
東京など大都市圏を含む広範囲で、暴風雨による非常に大きな被害が懸念されています。倒木や停電などが予想されますが、家の窓ガラスが割れるおそれもあります。
>>最新の台風情報

集合住宅の台風被害は「窓ガラス」が8割

台風被害で多いのは、一戸建てがTVアンテナ(4割)、雨漏り(3割)、窓ガラス(2割)、ですが、集合住宅(マンション・アパート)では窓ガラスが大半(8割)を占めます。

「当社加盟店によると、窓ガラスが割れるのは、どこからか飛んできた石、庭やベランダに置かれた植木鉢や物干し竿がぶつかるためです。風圧で窓ガラスがわれることは多くありません」というのは、暮らしの困りごとを解決するプラットフォーム「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジー(本社・名古屋市)の広報担当者です。

では暴風による窓割れを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?

窓割れを防ぐための暴風対策

物がぶつかって窓ガラスが割れるのですから、次のようなことが窓割れ対策になります。

・窓ガラスに雨戸やシャッターがあれば閉める
・庭やベランダに次のような物があれば屋内に取り込む(ゴミ箱/物干し竿/傘/ほうきやちりとり/植木鉢/ガーデンテーブルや椅子/自転車など)

「また、気をつけていただきたいのが網戸です。しっかりした網戸なら心配いりませんが、強い風で外れるような網戸だと風に飛ばされ、自分のところの窓ガラスにぶつかるだけでなく、近所の家の窓ガラスにぶつかって割ることがありますから、外して家の中に取り込んでおいてください」(同)

雨戸やシャッターがなかったら?

養生テープやガムテープ、ダンボールで一時的に強化する
集合住宅では雨戸やシャッターがないことが多いのですが、窓ガラスを飛ばされてくる物から守るにはどうしたらよいのでしょうか。

「雨戸やシャッターがないと、窓ガラスを守るのは難しいです。しかし、窓ガラスが割れてもガラスの飛散を最小限に防いでくれる防犯フィルムや飛散防止フィルムを貼るとよいでしょう」(同)

一時的な対策なら窓ガラスの縦・横・斜めにに養生テープを貼る方法もあります。ガムテープは粘着力が強すぎて剥がしても窓ガラスに残ることがありますが、養生テープは粘着力が弱いので簡単に剥がせます。

もし養生テープがない場合は、窓ガラスにダンボールを当ててからガムテープで貼るとよいでしょう。もちろんガムテープのみでも効果はありますが、紙ガムテープを使うと剥がれにくくなってしまうので注意しましょう。

防犯シートや飛散防止フィルム、養生テープはホームセンターなどで販売されています。

そのうえで、暴風が通り過ぎるまでカーテンを閉めておきます。もし窓ガラスが割れても、部屋の中に飛び散るのを防ぐためです。

備えあれば憂いなしといいます。もし窓ガラスが割れても、被害を最小限にするためにできることはいろいろあります。今からでも遅くないので、台風19号に備えてください。

停電発生のリスクも確認

上記「停電リスク予測」では、5km単位で停電発生のリスクを予想しています。
GPSの位置情報を活用し、あなたが今いる場所の停電リスクをマップでひと目で確認することができます。ピンチ操作でマップのズームも自由自在。現在地だけでなく、職場や実家周辺の停電予測も把握可能です。

また、現地からの被害状況の報告も確認することができます。
ウェザーニュースでは、皆さんから停電や道路冠水など被害報告を集め、最新の停電予測や台風への影響予測などに反映しています。被害を最小限にするために可能な範囲でご協力をお願いします。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)けむくじゃらおさん