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二十四節気「寒露」お出かけにもお月見にもぴったりな時期

2019/10/08 04:44 ウェザーニュース

8日からは二十四節気「寒露(かんろ)」、七十二候「鴻雁来(こうがんきたる)」が始まります。
夜が長くなり、草花に冷たい露がつく頃とされています。

寒露ってどんな時期?

秋晴れの様子(2019・立山)

秋晴れの時期

秋雨前線がだんだんと南下するこの時期は大気が安定していきます。空気が澄んで秋晴れの日が多くなり、お出かけにはぴったり!しかし、朝晩の冷え込みが厳しくなってくる時期でもあるので、体調を崩さないようご注意ください。

月がキレイな時期

先程、この時期は空気が澄んでいると言いましたが、それをより実感できるのが夜。
ぼんやりと霞がかった月ももちろん風情がありますが、秋の月はうさぎの形に見える月の模様までハッキリと見え、その美しさがよくわかります。
暖かい飲み物でも飲みながら、いつまでも眺めていたくなりますね。

冷たい露の時期

秋が深まると、草花には冷たい露がつき始めます。
朝日に照らされ、葉先でキラリと光る一粒の露はどことなく神秘的な印象さえ受けます。

この時期ならではの光景に魅了された昔の人は、なんと文様でその美しさを表現しました。
玉になった露が、風になびく芝の葉先に光っている様子を表した「露芝文様(つゆしばもんよう)」。
野の芝に、秋の冷気で露がつく様は涼を感じさせるため、秋のみならず、暑い時期の着物の文様としても親しまれているようです。

二十四節気と七十二候について

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。

そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。
二十四節気と七十二候は、その日だけではなく、次の節気または次の候までの期間も指しています。

次回は寒露の次候「菊花開(きくのはなひらく)」についてご紹介します。