蚊の種類によって越冬の仕方が違う
「日本には約100種類の蚊がいると言われていますが、私たちに身近なのは、ヒトスジシマカ、アカイエカ、チカイエカの3種類です。それぞれ生態が違い、越冬の仕方も異なります」と言うのは、アース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。
北口さんによると、ヒトスジシマカが活動するのは5月中旬〜10月下旬(南西諸島などはこれより長い)で、寒くなると死に絶えて卵のまま越冬します。アカイエカは冬が迫るとメスが翌年の春まで約6ヵ月間を越冬に適した場所で休眠状態に入ります。
休眠するのは山や丘の薄暗い洞窟のような寒さをしのぐことが出来る場所であり、物置小屋、押し入れ、クローゼット、下駄箱の中などで休眠することもあるようです。そして春になると産卵して次の世代にバトンタッチするのです。
「それに対して、チカイエカは冬眠することなく、年間を通して活発に活動し、繁殖行動もします。というのは、その名の通りビルの排水溝、浄化槽、地下水槽などが発生源で、冬でもさほど気温が下がらない環境をねぐらにしているからです」(北口さん)
休眠するのは山や丘の薄暗い洞窟のような寒さをしのぐことが出来る場所であり、物置小屋、押し入れ、クローゼット、下駄箱の中などで休眠することもあるようです。そして春になると産卵して次の世代にバトンタッチするのです。
「それに対して、チカイエカは冬眠することなく、年間を通して活発に活動し、繁殖行動もします。というのは、その名の通りビルの排水溝、浄化槽、地下水槽などが発生源で、冬でもさほど気温が下がらない環境をねぐらにしているからです」(北口さん)
「無吸血産卵」をするチカイエカ
チカイエカは他の蚊にはない生態を持っていると言います。
「多くの蚊は、メスが卵を産むために人や動物の血を吸いますが、チカイエカは最初の1回目だけは血を吸わずに産卵することができるのが特徴で、これを無吸血産卵と言います。そのため人や動物がいない場所でも容易に繁殖できます。しかし、2回目の産卵からは血を吸わないと産卵できないため、人を刺しにくるのです」(北口さん)
蚊は気温が15℃を下回ると活動が低下しますが、機密性が高く暖房を使っているマンションやオフィスビルは冬でも15℃を下回ることはありません。
「『まさか、この時期に蚊はいないだろう』と蚊に刺されても疑わない人がいますが、チカイエカは季節を問わずに人を刺しにくるのです」(北口さん)
涼しくなっても油断せずに、電気式液体蚊取り器などで蚊対策に気をつけたいものです。
「多くの蚊は、メスが卵を産むために人や動物の血を吸いますが、チカイエカは最初の1回目だけは血を吸わずに産卵することができるのが特徴で、これを無吸血産卵と言います。そのため人や動物がいない場所でも容易に繁殖できます。しかし、2回目の産卵からは血を吸わないと産卵できないため、人を刺しにくるのです」(北口さん)
蚊は気温が15℃を下回ると活動が低下しますが、機密性が高く暖房を使っているマンションやオフィスビルは冬でも15℃を下回ることはありません。
「『まさか、この時期に蚊はいないだろう』と蚊に刺されても疑わない人がいますが、チカイエカは季節を問わずに人を刺しにくるのです」(北口さん)
涼しくなっても油断せずに、電気式液体蚊取り器などで蚊対策に気をつけたいものです。