水に浸けると酵素の働きを抑えられる
管理栄養士の柴田聡美先生によると、クルミの食べ方には、『生』『水に浸ける』『ロースト(煎る)』という3つの方法があるといいます。
「クルミを含む種子類は、発芽に適した環境になるまで、発芽を促す酵素を抑制する『アブシジン酸』を含んでいます。生でクルミを食べると、『アブシジン酸』を取り込み、酵素の活動を抑えてタンパク質の消化を妨げます。この『アブシジン酸』は『水に浸ける』か『ロースト』することで働きを止めるため、消化が良くなります」
「クルミを含む種子類は、発芽に適した環境になるまで、発芽を促す酵素を抑制する『アブシジン酸』を含んでいます。生でクルミを食べると、『アブシジン酸』を取り込み、酵素の活動を抑えてタンパク質の消化を妨げます。この『アブシジン酸』は『水に浸ける』か『ロースト』することで働きを止めるため、消化が良くなります」
水に浸けるとオメガ3がたっぷり
「クルミに非常に多く含まれる脂肪酸のオメガ3を摂りたいなら、生のクルミを水に浸けて食べてください。オメガ3はコレステロールや中性脂肪を下げ、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などを予防する効果が高く、アンチエイジング効果も注目されています。
一方、オメガ3は熱が加わるとすぐ酸化する性質があります。したがって、ローストしてしまうと、せっかくのオメガ3脂肪酸が酸化した状態になります。ですから生クルミを水に浸けて食べれば、オメガ3脂肪酸をそのまま体内に取り込むことができます」(柴田先生)
一方、オメガ3は熱が加わるとすぐ酸化する性質があります。したがって、ローストしてしまうと、せっかくのオメガ3脂肪酸が酸化した状態になります。ですから生クルミを水に浸けて食べれば、オメガ3脂肪酸をそのまま体内に取り込むことができます」(柴田先生)
ローストしたクルミには別の栄養成分
クルミをローストすると栄養がなくなるのでしょうか。
「そんなことはありません。ローストするとオメガ3脂肪酸は期待できませんが、ポリフェノールや食物繊維、カリウムなどは多く含まれます。ローストしたものは食感がカリッとして香ばしく、水に浸けたものは渋みがなくやわらかい味になります」(柴田先生)
摂りたい栄養に応じて、ローストしたものか水に浸けたものかを選ぶといいのですね。
クルミを水に浸けるときは、常温で直射日光の当たらないところに2時間ほど置いておきます。その際、水1カップに対して塩小さじ1程度を入れると雑菌の繁殖を抑えられます。
「そんなことはありません。ローストするとオメガ3脂肪酸は期待できませんが、ポリフェノールや食物繊維、カリウムなどは多く含まれます。ローストしたものは食感がカリッとして香ばしく、水に浸けたものは渋みがなくやわらかい味になります」(柴田先生)
摂りたい栄養に応じて、ローストしたものか水に浸けたものかを選ぶといいのですね。
クルミを水に浸けるときは、常温で直射日光の当たらないところに2時間ほど置いておきます。その際、水1カップに対して塩小さじ1程度を入れると雑菌の繁殖を抑えられます。