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日本の主食・お米ができるまで 七十二候「水始涸」

2019/10/03 06:06 ウェザーニュース

今日10月3日からは七十二候「水始涸(みずはじめてかるる)」。
水が枯れてしまう時期?なんて思ってしまいますが、田んぼから水を抜き、稲刈りの準備をする時期ということを表しています。

すでに稲刈りを終え、美味しいお米になるまであともう少し!という地域も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、日本人には無くてはならないお米についてご紹介します。

てまひまかけて

ウェザーニュース会員の方から届いた米作りの写真
米という字は、八十八という漢字を組み合わせてできていますが、お米作りにはそれだけたくさんの手間がかかるのです。

お米作りの大まかな流れは上の写真の通り。もちろんこの他にも細かい作業がたくさんあります。
例えば、田植え後は、稲刈りまでただ待てば良いのではなく、水の管理や肥料・農薬の散布、台風への備えなど様々な配慮が必要です。

こう考えると、一つひとつの作業に、たくさんの時間と労力がかけられているということがわかります。

収穫を祝うお祭り

2016年の抜穂祭の様子(愛媛県 大山祇神社)
てまひまかけたお米が無事に成長し、収穫出来たのはきっと神様のおかげ!
そう考えた昔の人は神様に感謝の気持ちを伝えるお祭りを行っていました。
今でも神嘗祭(かんなめまつり)や抜穂祭(ぬいぼさい、ぬきほさい)、初穂曳(はつほびき)など、収穫を祝うお祭りは行われています。

なくてはならないお米のはずが…

情報元:農林水産省
日本人の食卓には欠かすことのできないお米。しかし、農林水産省が発表した資料によると、お米の消費量は少しずつ減っているのです。
また、需要量も全国ベースで毎年約8万トンずつ減少しているそうです。

お米以外の主食も身近なものとなり、手軽なコンビニのパンやカップラーメンで食事を済ませている方も多いのではないでしょうか。
この時期は美味しい新米も楽しむことができますので、てまひまかけられたお米をぜひ食卓に!

参考資料など

【参考・参照元】
農林水産省「米をめぐる状況について」http://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-89.pdf
JA全農山形「庄内平野の米作り」http://shonai.zennoh-yamagata.or.jp/kome/