長崎や佐賀を中心に停電報告
台風17号の進行方向の右側に入った九州地方は、台風の進路に近かった北部ほど暴風が吹き荒れて、最大瞬間風速25m/s以上を超えたところが多くなりました。
この暴風による倒木や飛来物などが電線を傷つけたり、切断したことにより、停電の報告が相次ぎました。
特に長崎県や佐賀県の有明海沿岸では、最大瞬間風速が30m/s以上を観測した場所が多くあり、停電の報告(赤や緑)も集中しています。
この暴風による倒木や飛来物などが電線を傷つけたり、切断したことにより、停電の報告が相次ぎました。
特に長崎県や佐賀県の有明海沿岸では、最大瞬間風速が30m/s以上を観測した場所が多くあり、停電の報告(赤や緑)も集中しています。
最大瞬間風速35m/s以上で過半数が停電経験
次に、気象観測点アメダスで観測した最大瞬間風速と会員からの停電報告を詳細に分析したところ、次のようなことが分かりました。
最大瞬間風速が20m/sを超えると停電被害が出始め、25m/sを超えた地域では約20%(およそ5人に1人)の方が停電があったと回答しました(瞬間停電を含む)。
そして35m/sを超えると、半数以上の方が今回停電してしまったことになります。
また、一定時間以上の停電に関しては、最大瞬間風速25m/s以上でおよそ10人に1人、35m/s以上でおよそ5人に1人が停電したと回答していると分かりました。
※一定時間以上の停電は、一定時間停電したと一日以上の停電を含む。
最大瞬間風速が20m/sを超えると停電被害が出始め、25m/sを超えた地域では約20%(およそ5人に1人)の方が停電があったと回答しました(瞬間停電を含む)。
そして35m/sを超えると、半数以上の方が今回停電してしまったことになります。
また、一定時間以上の停電に関しては、最大瞬間風速25m/s以上でおよそ10人に1人、35m/s以上でおよそ5人に1人が停電したと回答していると分かりました。
※一定時間以上の停電は、一定時間停電したと一日以上の停電を含む。
35m/s以上の暴風で停電リスク高まる
今回の台風17号による風の強さは、前回の台風15号には及ばなかったものの、それでも停電被害は発生してしまいました。
これまでの調査から最大瞬間風速25m/s以上の風で停電の可能性があるとわかっていますが、35m/s以上の暴風になると半分の約50%の確率で瞬間停電、または、一定時間停電のリスクがあると新たに言うことができそうです。
また、前回台風15号時のデータからは、風速40m/s以上の暴風が吹くと予想される場合は、長期間の停電への備えが必要であることがわかっています。今回影響が小さかった、あるいは無かった地域においても、この機会に停電時の対応について、確認しておくことをおすすめします。
これまでの調査から最大瞬間風速25m/s以上の風で停電の可能性があるとわかっていますが、35m/s以上の暴風になると半分の約50%の確率で瞬間停電、または、一定時間停電のリスクがあると新たに言うことができそうです。
また、前回台風15号時のデータからは、風速40m/s以上の暴風が吹くと予想される場合は、長期間の停電への備えが必要であることがわかっています。今回影響が小さかった、あるいは無かった地域においても、この機会に停電時の対応について、確認しておくことをおすすめします。
なお、ウェザーニュースでは、事前に停電の可能性を予測した「停電リスク予測」を配信しておりました。今回の調査結果は本サービスの予測精度向上に反映してまいります。今後もウェザーニュースは皆様から寄せられた情報と気象データの分析を継続的に行い、気象災害を減らすべく日々の天気予報に生かしてまいります。