facebook line twitter mail

台風17号九州最接近へ 暴風吹き荒れ、広範囲で停電被害のおそれ

ウェザーニュース発表 停電リスク予測マップ

2019/09/22 19:00 ウェザーニュース

台風17号は暴風域を伴って、今日22日(日)夜に九州北部に最接近。24日(火)未明にかけて日本海を北上し、北海道を通過していく予想です。
今回の台風は強風域が大きいことから、広範囲で強風に対して注意が必要です。

中でも台風の進路に近い九州や本州の日本海側は、台風の進行方向の右側にあたり、風が強まりやすいエリア。30m/sを超える暴風となるおそれがあるので、停電のリスクが懸念されています。

ウェザーニュースでは、過去の台風通過時に会員の方からいただいた停電報告と、気象データを解析することで、最大瞬間風速から停電リスク予測を算出。特に、黄色や赤色で塗られている地域では、停電が発生する可能性が高いことを示しており、対策することをおすすめします。
>>最新の台風情報
>>〔GPS検索〕停電リスク予測

西日本:沿岸部など広範囲で停電警戒

22日(日)午後には九州方面から風が強まり、長崎県では35m/sを超える最大瞬間風速を観測しています。

今夜から明日23日(月)の朝は、台風17号が最接近するタイミングとなり、各地で暴風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいのは、台風の進路に近い日本海側のエリアです。それに加え、南からの風が吹き抜けやすい豊後水道や紀伊水道周辺の沿岸部です。

停電に備え、懐中電灯や電池式のラジオを準備したり、情報入手のために携帯電話の充電を十分にしておいてください。

東日本:北陸や東京湾周辺で停電注意

23日(月)を中心に、各地で強い風が吹き荒れます。
特に風が強まりやすいエリアは、南西風が吹き抜けやすい東京湾周辺の沿岸部、台風の進路に近い日本海側などです。

伊勢湾周辺では本日22日(日)中から、南東の風が強まることが予想されているので、停電対策は早めに行うようにしてください。

北日本:東北や渡島半島中心に高リスク

23日(月)後半から24日(火)前半に、各地で強い風が吹き荒れます。
特に風が強まりやすいエリアは、早い時間から風が強まる本州の日本海側と、西よりの風が吹き抜ける津軽海峡周辺の沿岸部です。

停電対策は、遅くとも23日(月)午前中までには行なってください。


今後も、台風の進路次第で、影響の範囲が変わることが予想されるため、最新情報にご注意ください。

■凡例
黄色:注意レベル(最大瞬間風速25m/s以上)
   停電の可能性があり、念の為、停電対策をしておくと安心です。
赤色:警戒レベル(最大瞬間風速30m/s以上)
   停電するほどの暴風が吹く可能性が十分あり、停電対策をおすすめします。

5km単位で停電発生リスクを確認

上記「停電リスク予測」では、5km単位で停電発生のリスクを予想しています。
GPSの位置情報を活用し、あなたが今いる場所の停電リスクをマップでひと目で確認することができます。ピンチ操作でマップのズームも自由自在。現在地だけでなく、職場や実家周辺の停電予測も把握可能です。

また、現地からの被害状況の報告も確認することができます。
ウェザーニュースでは、皆さんから停電や道路冠水など被害報告を集め、最新の停電予測や台風への影響予測などに反映しています。被害を最小限にするために可能な範囲でご協力をお願いします。

参考資料など

アプリ ウェザーニュース 2018年台風24号時実施「停電調査」