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ぶどうを美味しく食べるための賢い保存方法

2019/09/24 10:28 ウェザーニュース

まさに今が旬のぶどう。ちょっと忘れて部屋に置いておくと、房を持ち上げたとたん、ポロポロ実が落ちてなんだかアルコール臭い…、という失敗をしたことはありませんか?

ぶどうは暑い時期から旬に入る果物ですが、実は暑さにとても弱く、傷みも早いそうです。そんなデリケートなぶどうを長持ちさせて最後まで美味しく食べる方法を、管理栄養士の柴田聡美先生に伺いました。

ぶどうの最適保存温度は5~10℃

「ぶどうは暑い時期の果物ですが、保存に最適な温度は5~10℃ととても低いので、常温保存にむいていません。また乾燥にも弱い果物なんです」(柴田先生)

冷蔵庫に入れると保存の温度は低くできますが、乾燥しそうですね。

ぶどうを保存する際に気をつけたい3つのポイントがあると言います。
「まず“熟れすぎ果実を選別する”こと。房を持ちあげてやさしく振ってみてください。それで落ちたものは熟れすぎです。保存も効かないので、すぐ食べましょう。

次に“洗わない”こと。これはぶどうの表面についている白く見える部分を洗い落とさないことが重要です。というのも、白い部分はブルームという果実自身が出す物質で、雨や朝露などの水分をはじいて、果実の病気を防ぎ、水分が蒸発するのを防いで新鮮さを保つ働きがあるからです(食べる直前にさっと水を通して汚れをとる)。

最後に“新聞紙で包んでビニール袋に入れる”ことです。新聞紙をよくもんで柔らかくし、ぶどうを傷つけないようにしてからそっと包んでビニール袋に入れると乾燥が防げます。これで冷蔵庫に入れれば、何もしないより3日程度は長持ちします。また2~3mm軸を残して房から果実を切り取り、保存容器に入れて冷蔵庫に入れる方法もあります」(柴田先生)

ぶどうは冷凍保存できる?

そのままではあまり日持ちのしないぶどうも、きちんと保存すればおいしく長持ちさせられるのですね。そんなぶどうをたくさんいただいてしまった、という場合はどうすればよいですか?

「ぶどうは冷凍してもあまりおいしさが変わらない果物です。しかも少しだけ解凍すると、皮がツルッとむけるのでお子さんでも楽しくシャーベットのようにおいしくいただけます」

これから甘みも増して美味しくなるぶどう。きちんと保存して最後までおいしくいただきましょう。