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果実など農作物の落下に警戒 「りんご台風」と類似進路の台風17号

2019/09/21 10:38 ウェザーニュース

大型で強い勢力の台風17号は、明日22日(日)に九州に近づいたあと日本海へ抜け、北海道付近へ進む予想です。

この進路は、1991年の台風19号、いわゆる「りんご台風」の進路に類似しており、今回もりんご等の農作物の落下が懸念されています。
今回の台風17号の予想進路と「りんご台風」の経路比較
台風の影響等に違いがあるため全く同じことが起こるとは断定できませんが、このコースを進んだ場合は九州や中国地方だけでなく、東北や北海道の農業地帯でも強い風が吹くおそれがあるといえます。

北日本では、明日22日(日)までに農作物の強風対策を講じるべきと言えそうです。

りんご名産地むつ市周辺は要警戒

予想される最大瞬間風速から推定した果実落果リスク
こちらの図は予想される最大瞬間風速から推定した、りんごなど果実が木々から落下する可能性を示しています。

【西日本】
22日(日)に九州方面から風が強まり、各地で強い風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいエリアは、台風のコースに近い九州の長崎方面、南風が吹き抜けやすい豊後水道や紀伊水道周辺の沿岸部、山越えの風が吹き降りる山陰地方などです。
対策は、21日(土)までに行なってください。

【東日本】
23日(月)に、各地で強い風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいエリアは、南西風が吹き抜けやすい三浦半島周辺や、山越えの風が吹き降りる日本海側などです。対策は、22日(日)までに行なってください。

【北日本】
23日(月)午後から24日(火)午前に、各地で強い風が吹き荒れます。特に風が強まりやすいエリアは西よりの風が吹き抜ける津軽海峡周辺の沿岸部です。対策は、22日(日)までに行なってください。

また、マップに色が塗られていない地域でも、谷沿い、山沿いの地域など、地形効果で風が吹き抜けて、局地的に暴風が吹いて、果実が落下する可能性があります。このため、念の為、対策をしておいた方が安心です。

■凡例
黄色:可能性ありレベル
   (最大瞬間風速25m/s以上)
   果実が落下する可能性があります。念の為、対策をしておくと安心です。
赤色:注意レベル
   (最大瞬間風速30m/s以上)
   果実が落下するほどの暴風が吹く可能性が十分あり、対策をおすすめします。
紫色:警戒レベル
   (最大瞬間風速35m/s以上)
   台風が予想通りのコースを通過すると、果実が落下するほどの暴風が吹く可能性が高くなります。万全の対策をおすすめします。

1991年りんご台風とは

りんご台風は1991年9月27日に長崎県佐世保市付近に上陸。その時の中心気圧は940hPaと非常に強い勢力でした。日本海に抜けた後はジェット気流に乗る形で猛スピードで北上し、わずか半日あまりで日本海を駆け抜け、28日には北海道渡島半島に再上陸しました。

全国各地に暴風被害をもたらし、特に青森県では収穫間近だったりんごが軒並み落下、量にして388,000t、金額に換算すると741億円におよぶ甚大な被害に見舞われました。

農作物の収穫時期に台風接近

1991年台風19号で落下したりんご(時事通信より)
りんごの名産地である青森県のホームページによると、主要品種の収穫は9月後半から始まり、11月中旬まで続くそうです。
またりんご以外にも、稲刈りなど農作物の収穫が盛んな時期に台風17号が接近することになります。

今回の台風17号は、りんご台風と比較すると勢力は劣るものの、十分に警戒する必要があります。最新の情報をこまめに確認して、できるだけ早めの対策を施すようにしてください。
>>最新の台風情報

GPSで現在地のリスクを確認

上記「果実落下リスク予測」では、5km単位でりんごなど果実が落下するリスクを予想しています。

GPSの位置情報を活用し、あなたが今いる場所の果実落下リスクをマップでひと目で確認することができます。

また、ピンチ操作でマップのズームも自由自在。現在地だけでなく、ご自身の畑や実家周辺の予測も詳細に確認できます。

農家の方はもちろん、家庭菜園をされている方も事前対策の目安にお役立てください。

〔GPS検索〕果実落下リスク予測