過去の台風による大きな暴風被害
今年2019年9月8日に千葉県に上陸した台風15号では、暴風で鉄塔が倒れるなど大きな被害が発生しました。また、2018年9月4日に上陸し、近畿地方を中心に広い範囲で猛威を振るった台風21号も暴風被害が甚大で、一般の住宅でも屋根瓦が飛んだり、窓ガラスが割れるなどの被害が続出しました。
そこで台風17号が接近する前に、暴風を伴う台風に備えるべき住まいの対策について、一級建築士の前澤優太さんに伺いました。
そこで台風17号が接近する前に、暴風を伴う台風に備えるべき住まいの対策について、一級建築士の前澤優太さんに伺いました。
「一戸建ての場合は、暴風で被害に遭う箇所は主に屋根の棟部分なので、瓦やスレートなどの割れや棟に打ってある板金に浮きがあれば、修理しておく必要があります。台風が近づいてきて平均風速20m/sを超えると、瓦や屋根材が飛ぶ可能性があり、想像以上の被害をもたらすことがあるのです。
また、ベランダや庭に置いてあるものをできるだけ家の中に取り込んでください。ほうきやごみ箱なども強風に飛ばされればガラスを割るなどの被害を及ぼします。物干し竿などは外し、物干し台は倒しておくか取り込んでおくと安心です」(前澤さん)
軽いものでも強風で飛ばされると凶器になりかねないので、できる限り家の中に取り込んでください。
また、ベランダや庭に置いてあるものをできるだけ家の中に取り込んでください。ほうきやごみ箱なども強風に飛ばされればガラスを割るなどの被害を及ぼします。物干し竿などは外し、物干し台は倒しておくか取り込んでおくと安心です」(前澤さん)
軽いものでも強風で飛ばされると凶器になりかねないので、できる限り家の中に取り込んでください。
窓ガラスは物が当たって割れる
「窓ガラスはある程度強化されているので、風だけで割れることはあまりありません。むしろ多くは、風で飛ばされてきたものがぶつかることが原因です。ですから、雨戸やシャッターがあれば閉めておきましょう。
雨戸やシャッターがなく、強風がまともに吹き付けるような窓は、内側から強化フィルムを貼るのが良いです。強化フィルムがない場合は段ボールをガムテープで貼りましょう。これでガラスが割れても家の中に飛散しにくくなります。
それも間に合わない場合は、厚手のカーテンをしめておき、飛散したものをカーテンで受け止められるようにしておきます」(前澤さん)
段ボールなど身近なアイテムでも対策はできるので、台風の影響を受ける地域では、厳重に警戒しましょう。
雨戸やシャッターがなく、強風がまともに吹き付けるような窓は、内側から強化フィルムを貼るのが良いです。強化フィルムがない場合は段ボールをガムテープで貼りましょう。これでガラスが割れても家の中に飛散しにくくなります。
それも間に合わない場合は、厚手のカーテンをしめておき、飛散したものをカーテンで受け止められるようにしておきます」(前澤さん)
段ボールなど身近なアイテムでも対策はできるので、台風の影響を受ける地域では、厳重に警戒しましょう。
意外と盲点なのが網戸
「窓ガラスより外側についているのが網戸です。網戸は建付けが悪いとはずれて飛ぶ可能性がありますので、はずして家の中に入れるのが一番簡単で安心です」(前澤さん)
台風は避けることができません。しかし事前に準備をしておけば被害を少なくできます。さらに、気象情報などで暴風が予想される場合には、外出など屋外での行動は控えるとともに、車の運転も避けたほうがよいでしょう。
>>最新の台風情報
台風は避けることができません。しかし事前に準備をしておけば被害を少なくできます。さらに、気象情報などで暴風が予想される場合には、外出など屋外での行動は控えるとともに、車の運転も避けたほうがよいでしょう。
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参考資料など
写真:ウェザーリポート by ao∗akuaさん、けむくじゃらおさん