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梅雨寒と猛暑のおかげ? 蚊、5人に3人が少なかったと実感

2019/10/02 10:26 ウェザーニュース

10月に突入し、蚊のシーズンも終盤となってきました。
今年の夏、どのくらい蚊にさされましたか?
2019年9月12日〜13日に実施、9952人が参加
ウェザーニュースが行った独自調査を集計した結果、5人に3人が今年は「いつもより少ない」と感じていることがわかりました。
地域ごとに見ても大きな違いはなく、全国的に少ない傾向だったようです。

原因の1つとしては、梅雨時期以降の日本列島の天候が挙げられます。

蚊が活発になるのは25〜30℃

アース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんによると「気温が25〜30℃になると蚊は活発に活動します。この気温だとわずか10日ほどで卵から成虫になるため、条件が揃えば爆発的に増えることがあります。

しかし、30℃を超え暑くなると徐々に動きが鈍くなり、35℃を超えるような猛暑日は、植木の葉裏などの日陰に身を潜めています。実際、35℃以上になると刺されにくかったという実験結果もあります。ただし、日が落ちて気温が下がればまた活発になるので、無防備でいいわけはありません。蚊の対策をしっかりと行ってください」(北口さん)

気温が低いと活動が鈍くなる

「蚊は15℃以下の気温になると活動が鈍くなります。冬になるとアカイエカは成虫(メス)が休眠状態で越冬し、ヒトスジシマカは卵の状態で越冬します。また、ビルの下水槽などで発生するチカイエカは冬でも休眠せず、気温が高ければ吸血活動もします」(北口さん)

梅雨寒から猛暑 極端だった今年の夏

今年は梅雨寒や猛暑など夏の天候が極端だったため、蚊にとって快適な気温の日があまりありませんでした。

特に、関東地方は梅雨寒が長く続いたあとに、一気に35℃を超える猛暑となり、今年は蚊の活動が活発化する気温となった日が例年に比べて少なかったことが考えられます。

「この夏の弊社のハエ蚊市場の売れ行きは、東日本、北日本、北海道よりも、西日本~九州の方が良い状況でした。地域による蚊の活動の活発度合いも、売れ行きに影響していたのかも知れません」(北口さん)

調査の結果を見てみると、「30度を超える日が続いた時は全く刺されませんでしたが、気温が低かった昨日は日中腕と足首の二箇所刺されました」という声もあり、猛暑が落ち着いてきた今の時期になって刺されるようになった方も多いようです。


この後は、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、徐々に涼しくなっていき、蚊の活動も鈍っていくことが予想されます。
ただ、季節外れの暑さとなった場合は突然、蚊が活動を再開する可能性もありますので、気温の推移に合わせて蚊への対策を行っていただければと思います。
>この先の気温を確認

参考資料など

出典:アース製薬

調査:お天気アプリ ウェザーニュース「ソラミッション」より
2019年9月12日〜13日に実施、9952人が参加