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“アロマベジタブル” 快眠につながる4つの野菜とは

2019/09/25 08:57 ウェザーニュース

秋の夜長。寝苦しい夏も過ぎ、眠りにつきやすくなる季節になりました。でも秋は、つい夜更かしをして、睡眠不足になりがちな季節でもあります。

『疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法』の著者で睡眠コンサルタントの友野なお先生は「夜、摂取するだけで眠りにつきやすくなる食材があります」と「アロマベジタブル」を紹介します。

アロマベジタブルとは?

快適な睡眠には適切な食事が欠かせません。寝る前の夕食や夜食のメニューによって、睡眠の質が左右されるといいます。

「睡眠直前に高カロリーなものはオススメしません。遅い時間に重いものを食べると、消化不良に陥り睡眠が妨げられてしまいます。オススメは野菜類。消化器官に負担をかけないので円滑に眠りに入ることができるうえ、野菜の酵素などが健康や美容を促進してくれます。

そして、『アロマベジタブル』と呼んでいるある特定の野菜には、リラックスを促す作用が期待され、就寝前にはおすすめの食べ物です。
味や食感だけでなく香りでも癒され、夕食時からのおやすみ支度のサポートになりますので 、ぜひ積極的に摂取してください」(友野先生)

有効なアロマベジタブル4選

夕食で積極的に摂りたい代表的なアロマベジタブルとして、友野先生はセロリやパセリ、タマネギ、ミツバをあげます。どれもスーパーに売っているものばかり。気分に合わせて香りや色どりを工夫し、上手に活用してみてください。

【セロリ】
「ちょっと青臭い特有の匂いは『アピイン』という製油成分で、精神を安定させ、不眠症改善に有効です。緑色の濃い葉の方に多く含まれ、白色の部分にはあまり多くないので、葉付きのものを食べるといいでしょう。スープもいいですが、香りが楽しめるサラダがオススメです」(友野先生)

【パセリ】
「『アピオール』という精油成分が、アピイン同様、精神を安定させ、不眠症を改善してくれます。そのうえ、抗ストレスビタミンと呼ばれるビタミンCを非常に多く含んでいるので、ストレスが原因の睡眠障害によく効き、ダブルでリラックス効果をもたらします。

1回で使い切るのは難しければ、冷凍保存してスープやサラダなどに使いましょう。添え物としてだけでなく、みじん切りにしてふりかけるなど、いろいろな活用法があります」(友野先生)

【タマネギ】
「ツーンとつく匂いの『硫化アリル』は、タマネギ以外にも、アサツキやワケギなどのネギ類、ニラ、ニンニクなどにも含まれています。疲労回復、神経の鎮静化に効果があり、不眠改善が期待できます。血液の流れをスムーズにし、慢性的な疲労を回復させるビタミンB1の体内利用効率を高める効果もあるので、疲れてぐっすり眠りたい夜に特にオススメです」(友野先生)

【ミツバ】
「爽やかな香りの成分は『ミツバエン』と呼ばれ、神経の鎮静化、ストレス解消、不眠症の改善に役立つといわれています。ただし、火を通しすぎると味も薬効も落ちてしまうので注意しましょう」(友野先生)


豊かな風味と栄養を持つアロマベジタブルは、鮮やかな食事と快適な睡眠をもたらしてくれます。ぜひ積極的に取り入れてみてください。