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非常に強い台風15号 関東は経験の無い勢力で接近か

2019/09/08 23:17 ウェザーニュース

9月8日(日)22時現在、非常に強い台風15号(ファクサイ)は伊豆諸島を北上しています。静岡県が暴風域に入っています。伊豆諸島の神津島(こうづしま)では、21時すぎに58.1m/sの猛烈な風を観測しています。

▼台風15号 9月8日(日)22時現在
 存在地域   伊豆大島の南南西約50km
 大きさ階級  //
 強さ階級   非常に強い
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   955 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s

台風第15号は、強い勢力で関東地方南部または静岡県に上陸し、関東地方を通過する見込みです。関東ではこれから数時間以内に急に風が強まり、猛烈な風が吹く見込みです。外出は危険です。厳重に警戒し安全確保に努めてください。
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関東では過去に経験の無い勢力で接近か

衛星画像
もし非常に強い勢力のまま日本に上陸すると、昨年大阪などに大きな被害をもたらした台風21号以来となります。

1991年以降の統計では、非常に強い勢力で日本に上陸した台風は上記の2018年21号を含めて3つしかなく、この勢力の台風が関東に上陸するのは非常に珍しいこととなります。

50m/s超の記録的な暴風のおそれ

各地の風雨のピーク時間帯
このあとも台風はあまり勢力を落とすことなく、関東に接近・上陸するので、猛烈な暴風が吹き荒れるおそれがあります。東京湾や湾岸エリア周辺を中心に記録的な暴風となる見込みです。

すでに9日(月)朝は運転見合わせを決めている路線もあり、交通機関にも大きな影響が出てしまいそうです。

瞬間的には広い範囲で30m/s以上、房総半島や三浦半島は40m/s、場所によっては60m/sと停電や木が折れるなどの被害が出るような危険な暴風となります。停電への対策や、窓を守るために雨戸を閉めたり、割れてもガラスが飛び散らないようにテープで養生するなどの対策を行うようにしてください。

また、東京湾や相模湾周辺では、南側から風が吹きつけられるので、台風の接近時は高潮や高波にも警戒が必要です。

東北南部も荒天に厳重警戒

台風は深夜から9日(月)朝にかけて関東を通過した後、東北南部に接近します。福島県では早朝から、宮城県でも朝から雨風が強まり、大荒れの天気になるおそれがあります。道路の冠水、河川用水路の氾濫や土砂災害に厳重な警戒が必要です。

暴風が吹き荒れてプレハブなどの建築物が損壊、倒壊するおそれがあります。飛来物や倒木に伴う停電の発生にも警戒が必要です。交通機関に大きな影響が出るおそれもあるので、荒天の間は急ぎでない外出を極力控えるようにしてください。台風による荒天は昼過ぎまで続く見込みです。

沿岸の満潮時刻は、仙台新港(14:22)や相馬(14:32)で、台風の接近時刻が重なって高潮が発生する可能性もあります。低地での浸水に警戒が必要です。沿岸は高波で危険ですので、近づかないようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風15号の名前「ファクサイ(Faxai)」は、ラオスが提案した名称で、女性の名前が由来です。

ライブカメラ 神奈川藤沢(江ノ島)


※視聴タイミングにより、ライブ配信を行っていない場合があります。
※ページ内で再生が出来ない場合は、https://youtu.be/SljQkwtr_RUからご覧ください。