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二十四節気「白露(はくろ)」 “露”は晴れるサイン!?

2019/09/08 06:41 ウェザーニュース

8日からは、二十四節気「白露(はくろ)」、そして七十二候「草露白(くさのつゆしろし)が始まります。

露はどこからやってくる?

この頃は、草花や木に朝露がきらめき始める季節ですが、そもそもどうやって露が発生しているのか、簡単にご説明します。

露とは、空気中の水蒸気が集まって、気体から液体へと変化したもの。
これ以上、水分が気体として留まることができない温度にまで下がった時、気体であった空気中の水分は、液体へと変わります。

翌日は晴れ!?

朝露は一日の気温差が大きいと発生しやすくなります。
よく晴れた日の昼間、太陽の放つ熱により、地面は暖められていきます。

やがて太陽が沈み、夜になると放射冷却が始まります。
この時、熱の放出を遮る雲がなければ、地面に溜まった熱はそのまま宇宙に放射されます。そのため、地面の温度はドンドン下がり、翌朝露が発生しやすい状況になるのです。

また、夜間の放射冷却の際に雲一つなかった=十分に大きい高気圧に覆われているということになります。
そのため、翌日になっても良い天気になりやすいと言われているのです。

ちなみに…

五行説
皆さんは、秋といえば何色を思い浮かべますか?黄色や赤、オレンジなど暖色系が多いでしょうか。

今回の暦には、「白」という字が使われています。
実は二十四節気と七十二候が生まれた中国では、白が秋を表す色なのです。
これはすべての事物を木・火・土・金・水の5つに結びつけて考える五行説に基づいたもの。
季節や色ももちろん5つに分けられ、図のように秋と白は同じ区分になっています。ここから白は秋を表す色とされたようです。

参考資料など

【参考・参照元】
松江地方気象台「霧ともやと露」http://www.jma-net.go.jp/matsue/chisiki/column/yougo/fogmist.html
NPO法人双牛舎「水牛歳時記-あきかぜ-」http://sogyusha.org/saijiki/03_autumn/akikaze.html