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週間天気予報 前線と熱帯低気圧の動向に注意

2019/09/01 06:14 ウェザーニュース

この先一週間も、前線や湿った空気の影響で、本州付近では曇りや雨の日が多い予想です。熱帯低気圧や気圧の谷の影響次第では大雨の可能性もあるため、随時最新の天気予報を確認してください。前線の南側の地域では蒸し暑さが続く予想です。

■この先1週間のポイント■

・前線が停滞 風雨強まる可能性も
・前線の南側では残暑続く
・熱帯低気圧の動向注意 前線を活発化させるおそれも

前線が停滞 風雨強まる可能性も

予想天気図
9月3日(火)以降は、停滞前線が西日本の日本海側から北日本にかけてのびる日が多くなります。前線に近い北陸や東北では雨が降ることが多く、一時的に降り方が強まる可能性があります。

9月6日(金)頃には前線上の低気圧が北海道付近へ進み、北海道の日本海側などで雨風が強まる可能性があります。

前線の南側にあたる地域では、湿った空気の影響で曇りの日が多い予想で、時々晴れたとしても急に雨が降る可能性もあります。

前線の南側では残暑続く

停滞前線の南側にあたる東日本や西日本では最高気温が30℃以上の真夏日となる日もあり、蒸し暑い残暑が継続する予想です。ただ、最低気温は真夏と比べると低くなるため、朝番はちょっぴり秋の気配が感じられるかもしれません。

一方、停滞前線の北側になる北海道では、カラッとした秋の空気に覆われ、気温変化も秋らしくなっています。夜になると肌寒く感じることもあるため、ご旅行の方などは服装選びに注意してください。

熱帯低気圧の動向注意 前線を活発化させるおそれも

実況天気図
9月1日(日)3時現在、北西太平洋には3つの熱帯低気圧が存在します。

気象庁によると、南シナ海の熱帯低気圧は今後24時間以内に台風に発達する見込みです。南シナ海を西へ進む予想で、すぐに日本に影響を及ぼすことはありません。

フィリピンのミンダナオ島の東にある熱帯低気圧は、台風になるかどうか不確定ではあるものの、世界の気象機関の予測を比較すると、北上して沖縄の南へ向かう可能性があります。そのまま北上して東シナ海へ進むと、本州付近に停滞する前線の活動を活発化させるおそれがあり、先日の大雨で被害の出ている九州北部などでも雨量がまとまる可能性があります。

上空の気圧の谷や熱帯低気圧の影響次第では大雨となるおそれもあるため、最新の気象情報に留意するようにしてください。
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