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豪雨被害の九州北部で再び雨が強まるおそれ 中国地方も警戒

2019/08/28 12:46 ウェザーニュース

秋雨前線や非常に湿った空気の影響で記録的な大雨となっている九州は、昼前になって雨が落ち着いているものの、午後は再び雨の強まるおそれがあります。

積乱雲の列で、夜間に再び大雨ピーク

衛星画像提供:NICT
気象衛星ひまわり8号の画像には五島列島の西側に連なる、積乱雲の列が捉えられています。こうした雲が進んでくると、再び1時間に50mmを超えるような激しい雨となりそうです。

夜になると九州北部で前線の活動が強まり、雨雲が発達しやすくなります。再び大雨のピークを迎えるため、夜間の外出は非常に危険な状態となります。引き続き、命を守るための最大限の警戒が必要です。

降り始めからの雨は28日(水)10時までに長崎県平戸で500mmを超え、佐賀県や長崎県を中心に400mm以上の所が多くなっています。河川が増水、氾濫しているような所や、地盤の緩んでいる所で被害が拡大するおそれがあります。

発達した雨雲は九州北部だけでなく、山口県や広島県を中心とした中国地方にも拡大しており、こちらでも大雨による災害に警戒をしてください。

週末にかけても警戒続く

雨は強弱を繰り返し、今夜遅くから明日29日(木)早朝までは局地的に激しく降るおそれがあります。

また、週末にかけても雨の降りやすい状況が続くため、長雨による新たな災害の発生や被害の拡大に対しても、厳重な警戒が必要です。
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