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サンドイッチの売れ行きは気温の上昇に比例して伸びる!?

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2019/08/29 13:55 ウェザーニュース

今年の夏は長引く梅雨の影響を受け、コンビニ各社でも飲料やアイスクリームといった季節性の高い商品の売れ行きが例年に比べ伸び悩んだと言われています。ところが、そんな沈滞ムードを払拭すべく、毎年夏場にコンスタントに快進撃を続けるヒット商品がローソンのサンドイッチです。

サンドイッチの売れ行きは8月がピーク

「定番人気は、『ミックスサンド』、『シャキシャキレタスサンド』、『全粒粉入りパンサンド 野菜ミックス』(各税込み248円)、『たまごサンド』(税込み220円)の4種類。いずれも夏場によく売れます」(ローソン 中食商品本部 デイリー部マーチャンダイザー 浅岡陽子さん)

サンドイッチの売れ行きは、毎年お花見シーズンの3月に1回目の山場があり、気温が上昇する6月以降は順調に数字を伸ばし、8月に年間売上のピークを迎えます。

春から夏にかけては外で食事をする機会が増え、行楽需要も追い風となり、ワンハンド系フードの代表格であるサンドイッチの人気が高まるそうです。

春夏はサッパリ系、秋冬はコク系で味に変化

通年の定番商品である「ミックスサンド」は、春夏用と秋冬用の2パターンで展開しているそうです。それぞれの特徴のポイントは「味」と「見た目」にあります。

「それぞれのサンドイッチの具材は、ツナサラダ、たまごサラダ、レタスハムと共通していますが、使用するドレッシングの味わいが春夏と秋冬では異なります」(同)

ベースとなるのは、すりおろし野菜ソース。このソースが春夏はサッパリした味付けに、秋冬はコクを出すための工夫がなされているといいます。残念ながら、販売時期が異なるために食べ比べることはできないものの、意識してみると違いに気づくことができるとか。ぜひ、季節を変えてチャレンジしてみてはいかがでしょう。

夏場はレタスを中央に配置したサンドイッチが人気

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春夏と秋冬では、サンドイッチの見た目(フェイス)も変わります。上の写真を見比べてもわかるように、3つのサンドの配置が異なっていることに気づきましたか? センターに位置するサンドが、秋冬はたまごサンドなのに対し、春夏はレタスハムサンドになっているのです。

春夏のサンドの中央にレタスハムサンドを配置する目的は、レタスを強調するため。「夏場は、生野菜が消費者にもっとも好まれる時期。レタスハムサンドを中央に配置することで、生野菜のレタスをしっかり見せることができるようになります」(同)

気温が高くなる夏場は、サッパリした味付けと生野菜のシャキシャキ感を求め、「レタス見せ」のサンドイッチを思わず手に取る――という消費者のニーズを見事につかんだ人気商品。9月も引き続き、レタスハムサンドがセンターポジションとのことなので、チェックしてみてください。


※情報はすべて取材時(8月22日)のもの。商品は一部取り扱いのない店舗がある場合があります。

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